読後感「いまこそ社会主義」 | ものぐさな春乱のブログ

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休みはいつも散歩してます。

池上彰先生の本は、実は初めて読んだ



対談だし新書なんで、


池上先生の考えがわかるような本でもないが、


まあまあ何となくわかったような気になっている


読書感想文が書けるほどよく読み込んでないので、「読後感の文」を書こうと思う





社会主義というと、ソ連の社会主義のことだと思われがちだが、


あれは色々とある社会主義のうちのひとつであって、イコールではない


もともとは、ヨーロッパにおける貧困の問題から始まっているのが社会主義なのだ


たしか18〜19世紀ごろのイギリスのロンドンでは、貧困層が70%、中間層が25%、富裕層が5%


だったかな?


多少間違ってるかもしれないけど、そんな感じだった


世界の8分の1を支配していた超先進国なのに、ほとんどの人が貧乏


江戸時代の日本のほうが、まだ民衆はリッチだったかもしれない





あ、長くなりそうだから、この話はやめようっと(笑)





そんなわけで、日本の社会保険の制度とかは社会主義の思想から生まれているわけで、その意味じゃ日本は社会主義的なのである




ところが、このごろの自民党の政策は、いわゆる新自由主義にシフトしていて、規制緩和を続けているし、


法人税は下げて消費税をあげている


でも安倍政権では、これが功を奏し、


経済成長を達成したので失業率が下がった


だから一見、素晴らしい政策だったのだが、


その結果、経済格差が広がってしまうという懸念もある


新自由主義と言っても、経済活動をもっと自由にしたわけだから、格差が広がるのはわかっていたんじゃないだろうか?


今、「相対的貧困」がジワジワと増えている


子供の7人だか、6人に1人は、貧困なのだという


さて、この問題をどうするか?





要するに、富の偏在が問題なのだ


国全体は潤ってるのに、それを享受できるのが一握り


これじゃ持たないよね




解決策はいろいろあると思うけど、


皆んなが株主とか地主になるってどうだろう?


国家が株を集めて、それを分配する


企業の利益は、株主に分配されるから、


みんなが信託投資してるようなもんで、


企業が頑張れば、みんなに配当がまわる





ソ連や中国はかつて、全員労働者にしようとして失敗したのだが、これは全員資本家にしてしまおうという作戦


公開企業の株を全部集めて分配するなんて、そうそうできるもんじゃないから、こりゃ暴力革命が必要になっちゃうかな?


あ、誤解のないように言っておきますが、池上さんがこんなことを言ってるわけじゃありません

こんなバカなことを言ってるのは僕です



だって多数の貧乏人と、ちょっとの金持ちという社会構成はマズいだろう






世界に存在する問題として、貧困以外にもう一つ


「戦争はなぜ起きるのか?」


もっと稼ぎたい!と思ったら、市場の拡大をしなければならない


資源も確保しなきゃならない


だから戦争が起こってしまうというのが本当なら、


資本主義には戦争がつきものだということだ






地球の環境は、最悪のシナリオに向かっている


くだらない取り合いをしているうちに、人類が住めない星になる


たぶんこのことは、皆んな知ってるはず




貧困、戦争、環境、


何とかしないと、皆んな不幸になるのは目に見えている




世界をどうしていくのか?


ぜひ国会で話し合ってほしい


国民の代表なんだから


レジ袋の有料化に加えて、プラのスプーンもやめようとか、ま、あれはあれでいいけど、


スケールが小さいよなー





そんなわけで、もうちょっと現実を知ろうと思って、今日はこんな雑誌も買ってみた


ちょっと左っぽいかな


岩波書店だもんね(笑)


でもね


1980年代には、もう左翼だの右翼だのとレッテルを貼る意味はなくなっていたのだ


どっちでもいいのだ


世の中は複雑になってきて、もはや明確な色分けはできなくなってる


新自由主義を標榜する人だって、格差が広がりすぎて、かけ算九九もできない子供が増えたり、飢え死にした人が、そのへんにゴロゴロしてる世の中なんて望んでないはず


ネトウヨだって、中国と戦争して、一千万人死んじゃうのを求めてるわけじゃないよね


左翼だって、日本をヤマト民族自治区にしたいわけじゃないことぐらい話聞いてりゃわかるだろ





つまらないことに拘るのではなく、


未来の社会はどうあるべきか?


どうすればそれが可能になるか?


議論してほしい


国会の中継とか見てると情けなくて、、、





みじめな自分を日本国とダブらせ、自分は日本人だから偉いのだと思い込むような、自分を慰めるような民族主義は醜い


自分はバカでクズで貧乏だが、人として尊ばれるべきだと信じるなら、国家の権威に頼る必要はなにだろう


未来の世界のために、日本に悪いところがあるなら、それを直視して直すべきだ


だから批判は受け入れよう

たとえ見当はずれなものでも聞こう


国を愛するということは、そういうことだろう




どこの国家も、嘘つきで見栄っ張りで頑固でずるい


でも遅かれ早かれ、それは限界が来る


すべてのウソは暴かれる時代だからだ


僕達には、新しい幻想が必要なのだと思う








しかしとりあえず、いい案も浮かばない僕は、


ラーメンを食べることにした



どうせあと20年もしたら、僕は死ぬのだ


たぶんあっという間だろう






ラーメンは美しい

未来の世代をして、人生からすべての悪と抑圧と暴力を一掃させ、心ゆくまでその人生を楽しませよ

レフ・トロツキー





では、また