♪べつばら さん
という、思わず「まだ食べるの?」と、言いたくなるネームだけど、ユーモアの溢れる文章と、センスのいい写真を見せてくれる女性がいる
その方が、ダイヤモンドとシーグラスは、逆の流れをたどると書いていたのに、感動してしまった
自然→人工→美
しかしシーグラスは、輝くガラスを海が磨いて曇り、美しくなる
人工→自然→美
人が加工して、美しくなる
これを認めないわけじゃない
文化と文明の中でしか、僕らは生きられないんだから
しかし人工的に作られたものを、自然=海が、
自然に戻そうとする、その過程で生まれてくるシーグラス
その曇った美は、ダイヤモンドの輝きに勝ると、僕は信じる
自然はあるときは過酷だ
6年前、東北で大地震があった
凄まじい津波があった
しかし
自然は、海は、
すべてを受け入れ、元に戻そうとする
角の立ったガラスを、丸くして
やがて無に戻すのだろう
丸くなるのは、ガラスだけじゃない
レンガの破片や、石コロや、陶器もだ
なぜか皆、同じような形になっていく
それは丸ではなくて、
三角っぽくなるのが、面白い
自然は完璧なんて目指さない
完璧なものなんて、この世にはないんだろう
さて、
ダイヤモンドが永遠の輝きなら、
シーグラスは刹那の美である
握りしめた砂が、指の間から流れ落ちていくように、
シーグラスは海で、粉々になるだろう
消え去っていくものだから
ひとときの存在だから
愛おしいのだ
それはやはり、ダイヤモンドより美しいと、僕は思う
では、また