銚子電鉄「ぬれ煎餅」を味わう | ものぐさな春乱のブログ

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休みはいつも散歩してます。

もう10年前の話になる

当時高校生だった息子が

「ぬれ煎餅買ってよ」と言う

なんだこいつ、若いくせに渋い趣味だな

と、思っていたら

銚子電鉄のホームページ見ろという

そこにはこう書かれてあった

「ぬれ煎餅を買ってください。電車修理代を稼がなくちゃいけないんです。」

なんだこの必死感?

赤字経営の路線を、行政の補助金で何とかやりくりしていたが、元社長が横領事件を起こし、補助金がストップ

副業のぬれ煎餅も思ったほど売れず

加えて、国土交通省の監査が入り、踏切などの設備をすぐ直せ、と命令されたが

そんなことができる金もなく

もはや万事休す

そこで、ホームページに
「ぬれ煎餅買ってください」と書いたのだそうだ

何と言っても、この鉄道を守りたいという切実な思いが、ずーんと胸に迫ってきた


息子にクレジットカードを渡し

「好きなだけ買え。あ、S君(息子の親友)の分も買ってやれ。」

と、言ってしまった。

二週間ぐらい過ぎて忘れかけた頃

ダンボール箱に入った煎餅が届いた

出荷が遅れたお詫びの手紙が入っていた

注文が殺到しすぎて、生産が追いつかなかったと
書いてあった

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そして、鉄道を存続させることができた

という報告が、記されていた



息子とハイタッチした



何となく、いい思い出だ

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千葉県の銚子は、醤油の町だ

だからぬれ煎餅を始めたのかな?

僕は普通の「濃い口醤油」の味(写真の真ん中)が好きだ

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濡れている煎餅なので、グニャ〜っと曲がる

何とも不思議な味わいである

その後、他のぬれ煎餅も食べてみた

味は、銚子電鉄のものよりいいかもしれない

でも、味というのは、主観的なものである

銚子電鉄のほうが、うまいに決まってる




インターネットの掲示板には、

夜遅くまで、社員と社員の奥さんたちが、工場で煎餅を作ってるとか、

別に銚子電鉄なんてどうでもいいが、煎餅が好きだから100袋買うとか、

とんでもない数の書き込みがあった



やはり銚子電鉄の皆さんの鉄道を守りたいという本気さが、伝わってくる




昔、地元の江ノ電も廃線の噂があった

鎌倉の観光ブームが起きて、今やウソのように繁盛してるけど、

廃線になるかもと聞いたときは、悲しかった

たぶん、銚子市の人たちも、あんな気持ちになってたんだろうなーと思うと、胸が苦しくなったものだ



銚子電鉄は、今もしっかり走っているらしい

今度の散歩は、銚子岬めぐりにしようかな




さて、
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これは伊藤園のセールスマンさんからもらった見本品

桜色バージョンは市販しないんだそうだ

うーん、いい感じ

セールスマン氏に、「おーい、お茶」って
性差別的って言われませんか?
と、長年疑問に思っていたことを聞いてみた

「言われまくってます。というか、僕も女性差別そのものだと思ってます。」と言って笑った

もちろん会社も認識していて、何度か改善案を出したらしい

しかし「すみません、お茶淹れてくれませんか?」に、変更するわけにもいかず(笑)、

「時代も変わりましたので、おーいお茶と、言われるのが、男性ということもあるのではないかと、、、」

うーん、ちと苦しいが

それで、いいことにしておこう



では、また