自分が20歳のときの成人の日、僕は昼まで寝てた。
晴れ着を着たきらびやかな女の子たちのいるところに行く気はしなかった。
健康的で毎日充実しているような人々を、僕は「ビューティフォー・ピーポー」と呼んで、自分と区別してた。
今ならリア充が嫌いって感じかな?(笑)。
マイノリティーのグループと遊んでた。
アンダーグラウンドな生き方をしたかった。
・・・子供が生まれたときに、その生き方を捨てたんだったな。
だけど僕はいまだに、突然地上に連れ出された深海魚のように、アップアップしてる。
一生慣れることはないだろうな。ここはキレイすぎる。
息苦しいもんだよ、
自分はまともでキレイな人間なんだと信じて疑わない奴らの中にいるのは。
本当に美しいものは、キタナイものを通り越した、その向こう側にある。
むりやり地上に連れだされたような日々を送ってる20歳の君たち、成人おめでとう。
劣等感と優越感のハザマで、君は絶望を横目で見つめながら生きているんだろう。
それが青春ってやつだよな。
一つだけアドバイスするとしたら、、、
いくらかのお金は稼げるようにしておいたほうがいい。
煌びやかに泳ぐ、美しい魚たちと戦うため、
醜い深海魚であり続けるため、
僕たちの戦いは、まだ続くのだから。
・・・生きているかぎり希望はあるさ。