秋の夜長、ふと思い出し音を入れる。
実体験なんて生々しいものではなく、単純に音や詞に想いを馳せてほんの少しだけおセンチ。
それは綺麗なものを思い泣くことと何処か似ていてチープな自分自身にふと気付いて照れ笑い。
口元に浮かぶかすかな笑みはしかし痛くてむず痒くて。
切り取られた絵を見ているようで、
美化されすぎた恋物語を読んだ後のよう。
しかし脳に直接流れる言葉の羅列は透明過ぎるから。
それを一言で終わらせることが出来なくて飲み込んだ想いをそっと吐露する。
哀しくて虚しくて、感傷的過ぎて耐えきれないから小さくため息。
嗚呼、
秋が来る、秋が来た。
舞い落ちる落ち葉と共に涙が
ひらり
はらり
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