大きな目。
風に揺れるひげ。
しなやかな体。
どんなふうに世界を感じているんだろう、と思う。
鳥も。
魚も。
木も。
どんなふうに世界を感じているんだろう。
わたしが感じているものは、たぶんほんのわずかでしかなくて。
それすらちゃんと気づけていないことのほうが多くて。
ときどき、ぞっとするけれど。
そんなときは焦らずに。
世界に向かって感覚を開いてみる。
見て、聞いて、嗅いで、触れて、味わう。
見えないものを見て。
聞こえないものを聞いて。
嗅ぐことができないものを嗅いで。
触れることができないものにも触れて。
味わうことができないはずものを味わう。
そんな時間を自然に作れるようになりたい。