授業の準備をしていて思ったこと(字幕の授業)。映画『アナと雪の女王」に感動してしまうのは、姉妹愛が描かれているからです。
西洋のお伽話の伝統として、the kiss of true love (真実の愛のキス)によって魔法が解ける、というのがあります。『眠りの森の美女』や『白雪姫』で、プリンセスは、王子様のキスによって眠りや魔法から覚めて、「めでたし、めでたし」。物語は、「その後二人は永遠に幸せに暮らしましたとさ」と終わります。
確かに、人にとって愛する異性を見つけるのは、人生で最も大変で大切なことです。結婚は人生の終結、物語の終わりであるといってもよいでしょう。そのあとは、バラ色の人生。自分を一生守ってくれる夫がいるのですから。
男女の愛も、もちろん、人を喜ばせたり悲しませたり、それさえあれば、この砂漠のような東京で生きる力が得られたりと、すばらしいものではあるのですが、姉妹愛もすばらしいです。
どうしてでしょう。異性に目覚める以前に愛着を感じるのが姉妹だからでしょう。母親や父親とは違って、自分を大人の世界に招き入れてくれる存在が姉、自分が大人になったような気分にさせてくれるのが妹。親に対する執着とは別だけれども、とても似ているのが姉妹愛です。
男女の愛よりも姉妹愛のほうが永続的だからです。お伽話とは違って、男女は別れる可能性が大いにありますから。姉妹は別れません。
アナは、エルサに拒まれたけど、ずっとエルサを慕って生きてきました。エルサの魔法で心臓が凍ってしまっても、エルサの味方でした。
どんなことがあっても最後まで味方してくれるのが姉妹です。男女はそうはいきませんね(私には特に男女の愛に絶望する理由があるわけではありませんが)。
最近、西洋の映画は、男女の愛の成就で物語を終わらせないという傾向があります。伝統的物語の型に対する反逆でしょう。『マレフィセント』もそうですね。他に何かありましたっけ?私、大いに興味ありますので、また探してみます。