仁屋式羅臼昆布水つけ麺

 2024年9月16日から10月末までの限定。

麺:自家製麺。細麺/太麺(オススメ)選べます
スープの方向性:「支那そばや」系のつけ麺のようなレトロな雰囲気の比内地鶏メイン清湯
油:鶏油
タレ:醤油
具材:昆布水、白ネギ、小ネギ、鶏ももチャーシュー、メンマ
価格帯:やや安め〜標準


 これは!!他のお店とは一味違った、「仁屋」独特の「昆布水つけ麺」です。


 つけ汁は黒胡椒と鶏油のアクセントと酸味によるさっぱり感が特徴です。


 一般的に「昆布水つけ麺」と言うと、つけ汁は醤油がキレッキレの「水鶏系」スープを合わせるパターンが多いと思います。それだけに意外性のある組み合わせでした。



 おそらく、つけ汁は「支那そばや」系統に近しいレトロなタイプのものを合わせたのだと思います(違っていたらすみません)。


 醤油の風味はしっかりと、醤油のキレやカドは控えめで、比内地鶏スープが主役の贅沢清湯なつけ汁です。


 すべてのバランスが良いので、「何が主張して…」とかの説明はできません。



 麺は、細麺/太麺が選べます。心地良いコシと弾力の太麺を、僕もお店もお勧めです。

 昆布水は絶妙な下味が付いています。昆布の合わせ出汁という感じでしょうか?麺を昆布水だけで食べても美味しいですので、最初の"オンリー麺すすり"は超絶お勧めします。もちろんですが、昆布水とつけ汁との相性も良いですので、いきなりつけ汁につけても大丈夫です。

 「昆布水主役、つけ汁おまけ」みたいな振り切った作りのものから、「最初からつけ汁につける前提で…」みたいな作りのものまで、「昆布水つけ麺」にはさまざまなテイストがあります。今回の「仁屋」の「昆布水つけ麺」は、「昆布水も主役、つけ汁も主役」のバランス型の構成だと思いました。ですので、昆布水もつけ汁も、どちらもあえて何かを突出させない作りにしているのだと思います。

 鶏ももチャーシューは鶏肉の旨味たっぷりです。メンマは「仁屋」独自の味付けが施されたオーソドックスなものです。鶏主体で作られたスープ。魚介を重ねず昆布を重ねたと思われる昆布水。酸味の入ったレトロなつけ汁。

 これは、「仁屋」で、この時期に、しか食べれない逸品です!