仙台ラーメンフェスタ2026

第二幕

5月1日(金)~5月6日(水)

コラボ

信州鶏白湯気むずかし家×本枯れ中華そば魚雷

信州濃厚鶏白湯ラーメン
 

【公式情報】

 全国に先駆け鶏白湯スープを採用。鶏ガラや香味野菜を12時間煮込み、高級節類を合わせたクリーミーな濃厚鶏白湯スープ。魚雷で使用している北海道小麦『春よ恋』の石臼挽きをブレンドした麺をあわせた今回限定のメニュー。極上な風味とのど越しを楽しんで下さい!

 

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 【気むずかし家】は、長野県の鶏白湯の名店で、そのスープの特徴は、鶏ガラなどを長時間煮込み、崩れた骨から溶け出したコラーゲンが乳化して白濁したとろみ感じるクリーミーなスープに、高級節類を合わせている、鶏白湯のWスープであるところにあります。【ラーメン花月嵐】の名店コラボシリーズでもいち早く取り上げられており、また、【仙台ラーメンフェスタ】的にも、多数の出店を重ねてきた常連店でもあります。

 

 一方で、【本枯れ中華そば魚雷】は、東京都文京区小石川にある人気店で、ロングランで愛されている、長野県のラーメン重鎮、塚田兼司氏が手掛けたお店となります。

 

 今回の出店では、基本的には、【気むずかし家】で使用している鶏白湯スープをベースに、【魚雷】で使用している石臼挽き小麦粉配合の麺を合わせた形で、【コラボ】という形による出店になっています。

 


 【信州鶏白湯気むずかし家×本枯れ中華そば魚雷】の【信州濃厚鶏白湯ラーメン】、見ていきます。

 このラーメンも、今回の【仙台ラーメンフェスタ2026】の第二幕において、過小評価されてしまったラーメンの一つです。食べたら、これはびっくりします。奥が深いラーメンです。美味しさは分かりやすいですが、ラーメン文化的な意味で深いです。

 ここからは、トッピング、麺、スープ、とそれぞれ分けて見ていくことにします。

 トッピング。

 この丼顔の安定感です。

 大判の豚バラチャーシューがドーンと乗り、味玉、ネギ、メンマ、海苔が脇を固める、クラシックスタイル。"これで良い、これが良い!"の安定感です。

 ネギのシャキシャキが、濃厚鶏白湯スープをややサッパリとさせてくれる、オアシス的な薬味。

 メンマは、節系主体の魚介の下出汁の入った、甘めの醤油の下味が心地良い、"戻し"の食感もお見事な、クラシックスタイルのラーメンには欠かせない逸品。屋外イベントであっても、しっかり、【気むずかし家】の味を表現しています。技量の高さとノウハウの蓄積を感じる仕上がりです。

 海苔は、磯の風味がしっかり。濃厚鶏白湯スープの節系の深みと海苔の磯の風味感の合わさり方が絶妙です。ラーメン合わせる海苔という観点から見れば、海苔の等級のバランスがちょうど良いです。

 大判の豚バラチャーシュー。しっかり煮崩してあり、ホロホロです。豚バラ肉の旨味がしっかり残してあり、タレの醤油の風味の立ち方、キレが鼻を抜ける美味しさで、やっぱり、チャーシューはラーメンのトッピングの花形だよなぁ、というのを感じさせてくれる逸品でした。

 半味玉。こちらも王道的な仕上がり。甘めの醤油がしっかり【気むずかし家】の味。こういう醤油やタレでお店独自の味わい、世界観を出せるのはさすがの力量で、それも、屋外イベントで抜かりなくそれをやってのけるのは、さすが。ラーメン業界の重鎮による特別出店の意義を感じます。

 麺。

 麺が、【本枯れ中華そば魚雷】の麺を使用されているようです。【春よ恋】の石臼挽きをブレンドした麺とのこと。形状はストレート細麺でしょう。

 石臼挽きの小麦粉によるホシが立った麺帯で、この麺は、今っぽいテイストなのが、また面白いところ。ややザクザクした食感のパツン麺で、小麦の旨味、風味がしっかり口の中に広がります。

 この麺、結構、宮城・仙台のラーメンシーンには、なじみが良い麺かもしれませんね…!!一時期、特に、こういった全粒粉配合などの風味高いザクザク麺は、いろんなお店で見たように記憶しております。

 スープ。

 ガラや香味野菜を12時間煮込み、高級節類を合わせたクリーミーな濃厚鶏白湯スープとのことです。

 しっかり長時間炊き込むことによって出された鶏白湯のクリーミーさであることが分かる味わい。粘度ではなく濃度があります。しつこさや重たさはないので、味わい的には軽快さもあるかもしれませんが、しっかり濃度は出ていました。

 高級節類が合わせてあるのが、【気むずかし家】の個性。僕の勝手な推測でしかないですが、鶏白湯で濃厚魚介を表現する、といった世界線から派生した独自の白湯スープではないかなぁ、と思っています。

 そういう捉え方をすれば、根源的には、クラシック系の濃厚魚介から派生している、クラシック濃厚魚介鶏白湯ということになり、ラーメン文化的には、かなり奥が深いラーメンということになります。しかも、そこに、今っぽい石臼挽き小麦粉のホシが立ったザクザク系の細麺が合わせられている、というのもちょっと深いです。

 ということで、濃厚鶏白湯ですが、味わい的には、濃厚魚介です。しっかり濃さもあり、物足りなさもない、鶏白湯による濃厚魚介です。

 【信州鶏白湯気むずかし家×本枯れ中華そば魚雷】の【信州濃厚鶏白湯ラーメン】、大変美味しく頂きました。 

 僕個人的には、このラーメン、今回の【仙台ラーメンフェスタ2026】のMVPですね!!トッピングの満足度、ラーメンのクオリティ、麺の美味しさ、独自性、どれを取っても、ちょっと頭一つ抜けています。原点回帰的というか、真新しさはないかもしれませんが、一つ一つのフェーズに、しっかりとしたお店の味の個性が出ていました。これは、ちょっと、"不朽の名作"感がありますね!!


麺:北海道産【春よ恋】の石臼挽き小麦粉のホシが立った、ザクザク食感の細麺。小麦の旨味と風味が口いっぱいに広がります。
スープの方向性:ベーススープはしっかり長時間炊き込む形で抽出された濃厚鶏白湯スープ。数種の節系が合わせられており、味わい的には濃厚魚介です。結構クラシックな味わいです。
タレ:醤油かえしだと思います。
油:鶏油、ないし、節系魚介香味油だと思います。