2024年8月印象に残ったラーメン
価格帯表記は、物価高騰が今後どうなるのか見越せないので、将来を見越して、あえて現状では、辛めに付けています。
仙台市青葉区
仙臺くろく定禅寺
冷やし醤油らぁ麺(夏季限定)
麺:細麺。全粒粉or石臼挽き小麦粉配合?
スープ:鶏だし
油:胡麻油
タレ:醤油
具材:細切りメンマ、福島県産あおさ海苔、しっとり食感の鶏むねチャーシュー、半味玉、九条ネギ、糸唐辛子、あられ
価格帯:やや高め〜高め
胡麻油香る冷やしラーメンは、逆に、今時珍しい気がしたのは僕だけでしょうか?
冷やしラーメンとざる中華の中間線を狙っているような印象も受けました。でも、鶏だしの効いたちゃんと「冷やしラーメン」な仕上がりです。しかし、福島県産あおさ海苔の風味が素晴らしいです。食材選びのセンスを感じます。
仙台市泉区
あはれ(AWARE)
生姜醤油らーめん
スープ:鶏メインのじんわり系
タレ:白醤油、濃口醤油のミックス
油:鶏油?
具材:海苔、メンマ、白ネギ、ナルト、茹で豚風の豚バラチャーシュー、青菜、味玉(アプリクーポン)
価格帯:やや高め〜高め
ちょっと衝撃的なクオリティでした。この手揉み太麺が、「長岡生姜醤油ラーメン」派生のこのラーメンにベストマッチ。茹で時間10分の麺は、不思議と柔らか過ぎず、生姜醤油スープの世界観を見事に受け止めている印象でした。
今度は、細麺が合うメニューも試してみたいなぁと思いました。メンマや味玉から感じるカツオ出汁も、細部への個性の構築が感じられ、ブレイクするかもしれない可能性を大いに秘めています。Instagramでの発信、アパレル展開など、何かオシャレです。
2024年9月25日追記。ブレイクする可能性どころか、「ラーメンウォーカー宮城」金賞受賞店に輝かれました!!
仙台市若林区
ガリデブチュウ
麻婆麺(辛1痺2、極太麺)
麺:極太麺or中太麺or細麺。極太麺は存在感のあるモチモチ感。
スープ:動物系清湯スープ(豚骨・魚介)
油:たぶん豚脂。仕上げ油は辣油。
タレ:醤油、麻婆豆腐には仙台味噌や豆板醤などを含む。
具材:ネギ、麻婆豆腐(豚挽き肉、ニラ、ネギ、にんにく、生姜、豆腐半丁程度)
価格帯:やや安め〜標準
2024年9月25日追記。店内改装工場のため一時休業されていましたが、営業を再開しており、9月30日まで、G系と麻婆麺を"フュージョン"させたメニューを限定で提供しています。
辛痺系メニューと限定メニューが軸の、町中華系ラーメン店といった印象です。しかし、醤油かえしとスープのベースがしっかりとしており、逆に「中華そば」が気になってしまうくらいの完成度でした。山椒も「四川山椒」による上品な香りで、こちらも可能性を秘めていると思いました。また、Instagramでの発信、アパレル展開など、今っぽいです。
仙台市宮城野区
仙臺くろく
白河ラーメン
麺:手揉み風太麺
スープ:鶏メインの清湯or掃湯スープ
油:たぶんラード
タレ:特注の醤油
具材:海苔、白ネギ、細切りメンマ、窯焼き豚チャーシュー
価格帯:やや高め
「仙臺くろく」の材料の範囲内で構築された白河ラーメン。窯焼きチャーシューのクオリティがものすごいです。ちなみに、窯焼きチャーシュー自体は、レギュラーメニューのトッピングに入っているので、チャーシュー増しか、特製的なメニューにすると、まだ出会えます。
じんわりと厚めのあっさり動物系清湯スープと、「仙臺くろく」にしては珍しい"しょっぱい"系ではない醤油感、あえてのチープな胡椒によるレトロ感が、素晴らしいバランスでした。
仙台市青葉区
麺龍
煮干しのつけ麺
スープ:鶏清湯?スープ
油:煮干し、背脂
タレ:生醤油
具材:白ネギ、メンマ、低温調理豚チャーシュー、海苔、(風味増しの)アオサ海苔パウダー
価格帯:安め
この夏の酷暑ゆえに珍しくつけ麺をオーダーしたのですが…。こんなでしたっけ?ってくらい衝撃的な美味しさでした。
キレのある生醤油と煮干しの出汁感の厚さ。鶏スープとのバランスも込みで、素晴らしい"シャバ系"の"煮干し"でした。
スープ割も込みで味わいたい1杯です。煮干しのつけ汁に鶏とカツオ節とサバ節の合わせ出汁が加わり、飲み干してしまいたくなるスープになります。
仙台市若林区
麺屋とがし本店
濃厚明太クリームつけ麺〜極〜 (2024年8月月替わり限定)
スープ:濃厚豚骨魚介、明太子
油:明太香味辣油
タレ:醤油
具材:小ネギ、メンマ、大葉、オニオンスライス、明太子風味塩豚チャーシュー
価格帯:高め
提供は終了しています。
値段的には高いです。でも、材料を考えれば、原価的に仕方がないです。
ただ、ものすごい個性と可能性が詰まった1杯でした。明太子味のチャーシュー、明太子味の辣油は明太子そのものを使わずに再現されたそうで、世界観が面白いです。
また、明太子2本分を詰め込んだつけ汁は、旨味が分厚く、とても美味しかったです。
作り手の野坂さんの代名詞として、「明太子」、定着するかもしれません。
「麺屋とがしグループ」の月替わり限定には、このような作り手の想いが詰まった、骨太なメニューも隠れています!
レジェンド枠
こちらに関しては、多くを語りません。宮城・仙台を代表する野菜味噌のレジェンドと、知る人ぞ知る"夏の風物詩"です。
岩沼市
沼田商店麺組
味噌
宮城郡利府町
三福
冷やしワンタン麺
※7月・8月限定。(提供は終了しております。)
編集後記
5月から始まったこのブログ、それから姉妹アカウントのXも、どうにかこうにか8月まで完走しました。そんなわけで、今回も2024年8月の振り返りブログ投稿を執筆することができました。
早い段階で、この規模感に押し上げて下さった読者の皆様、Xフォロワーの皆様、いつもX並びにブログをご覧頂いている皆様に、心から感謝を申し上げます。
8月の振り返り投稿は、ボリューム感たっぷりな内容になりました。読み応えはかなりあると思います。8月は、ブログの撮れ高的には、豊作でした。
宮城・仙台のラーメンも、ご当地ラーメンがなかなか定着していない問題ゆえに過小評価されがちに思いますが、レベル自体は、かなり高くなってきました。また、作り手の世代も若手からベテランまで多様化してきました。宮城・仙台のラーメンも、面白くなってきました!!