いま、ご近所さんのナツツバキとタチアオイが咲いている。
庭では、一重と八重のクチナシが咲き始めた。みんな、白だ。
 
ご近所さんのナツツバキは2年前、自宅庭の剪定をするとき、一緒に剪定を頼まれた。
花が咲かなくなることをひどく心配されていた。
 
もちろん、長く懇意にしている植木屋さんなので何の問題もないとは思っていたが、
それでもずっと気にかけて看ていた。
 
去年は花付きが悪く内心気をもんだが、今年は小さいながらもそこそこ咲いた。
散った花びらが重なり、ほっとしている。
 
このタチアオイは別のご近所さんのもの。いつもこの季節になると立ち話をする。
 
「梅雨明けはまだまだ先ですネー」「そろそろかしらネ~♪」
毎年、判で押したような会話だけれど、それで季節を実感している。
 
 
庭の2種類のクチナシが、ほぼ同時に咲き始めるのは珍しい。
そして、どちらも小さ過ぎるというのも今までにないことだ。
こんな気候だもの、咲いてくれるだけで感謝すべきだろう。
 
毎年、綺麗に撮ってやりたいと思う。
が、アップにすると、いつも針先ほの小さな黒い虫がついている。
 
ことし調べてみて、それがアザミウマらしいことがわかった。
わかれば対策ができる。一安心だ。
 
いま自分は、例えるなら、森友学園問題で自死された赤木さんのような状態にある。
総理大臣がからむような、そんな大きな組織や内容とはまるで違っているのだが。
 
『おい!こんなのを「会計監査」なんて呼ぶなよな!!』という話だけれど、
でも、問題の中身は似たようなものだ。
 
この先、黒いものが白いように見せかけられて事が進んでいくのだろう。
真っ黒なものを、せめて灰色くらいになるよう奮闘し、いま味覚がない。
 
赤木さんは、「白は白いままにしておきたくて」命を賭されたのだろう。
今ごろ遅すぎるけれど、申し訳なく、そして、ありがたいと思っている。
 
きょう、ナツツバキの花をしみじみと眺め、
花びらの先端が細かく分かれていることに気づいた。
 
これは、黒いものを完全に隠し切れなかったからなのか?
それとも、白が白であることを守るための武器なんだろうか? 
そんなことを思ったりした。
 
梅雨明けはまだまだ先のことだ。