今日はお彼岸の中日。あさ早くに支度をし、墓参りに行った。

彼岸入りの前に済ませていたが、お彼岸は7日ある。花が傷んでいるかもしれない。

春の彼岸は寒風で、秋の彼岸は日照りで萎れる。だからお彼岸は二度お参りをする。

仏様のため。いや自分の気持ちを静めるためだと思いながら。

 

 

お墓で掌を合わせたあと、阿弥陀如来さまに逢いに本堂へ行く。

自分がお参りをする時間は何故か、いつも静かだ。ただ黙って掌を合わせる。

 

 

 

五日前(15日)には蕾だった梅が満開になっていた。「春分の日」に相応しい。

 

赤い色を保ったままの椿はこれ一輪だけだった。それも好しと思う。

 

 

朝8時の空。風はなく、境内も自分も静かだった。まもなく雨になる?

 

 

境内の奥に白梅がひそりと咲いていた。紅梅と白梅。ひとり口角をあげる。

 

白梅の根元に猫がいた。

ただそれだけの事だったが、今日も来てよかった。今日も来れてよかったと思った。

猫さんに見送られ、エンジンをかけたところで雨が降り始める。

一雨ごとの暖かさなら、春は確実に近づいているのだ。「ありがたい」と思った。

 

誰にとっても穏やかな夜、穏やかな春でありますように。お休みなさい。☆彡