今朝、夢をみた。

 

父と母が、新しく植える庭木の相談をしている。

母が言う。「夏ツバキがいいな」

父が指さす。「植えるならここだな」

 

わたしが口を出す。

「夏ツバキは萌芽力が弱くて剪定を嫌うよ」

「この先大きくなり過ぎたら・・・」

あとに続く言葉をのみ込む。

二人が元気でいられるのは、せいぜい、あと5~6年。

手入れが大変になると思ったのだ。

 

「待ってて!」

「他に、良さそうな樹がないか、調べてみるね」

「あたし、樹木の本を3冊も持ってるの」

 

家の中に駆け込み、本棚をさがす。

ない!

有るはずの本が無い。

そんなはずなないと焦る。

そこで目がさめた。

 

父と母はとっくに仏様になっている。

夢で見た家は、実家ではなく見知らぬ家だった。

なのに本棚は、今の自分の本棚だった。

 

父の夢、母の夢、何度も見たけれど、

父と母が揃って現れたことはなかった。

お迎えに来たのだろうか?

 

本が見つからなかったのは、

「もうすこし待って!」の、

わたしの気持ちなのだろうか?

 

朝、仏壇に掌を合わせたが、

蝋燭の炎がゆらめくこともなく、

線香の煙がひとすじ立ち昇っただけだった。

 

 

令和4年12月21日朝、親不孝な娘が見た夢。

合掌。

m(__)m