決意 | a memorandum

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私の備忘録。
忘れてしまう,その前に。

あけましておめでとうございます。

 

さて,2020年になったわけですが,

忙しく,年末感のないまま年を越してしまったためか,

まだまだ手は全自動で「2019」と書いてしまいます。

 

年末から年初めにかけて,しばしば聞かれることがありますね。

今年の振り返りと新年の抱負。

 

さて,私もんちびの2019年はどうだったかと聞かれますと,

非常にせわしない1年であったと思います。

 

どの1年を切り取っても,せわしなくない1年はなく,いつでも変化に富んだ年ではあるのですが,

2019年もまた,せわしない1年であったと思います。

 

新しく出会った人,ずっと継続して関わってくださっている人。

色々な人が私の人生には関わってくれていて,昔はそのありがたみを感じる余裕さえなく,世の中を恨み倒してました。

今はほんの少し酸いも甘いも経験して,感謝をするという気持ちが芽生え始めた段階のように思います。

 

自分の過去を振り返った時,

主観的には非常に関わりに恵まれなかった,人の手を取ることができなかったと,強く印象付いています。

だから,誰も信用してたまるか,一人で生きていってやる,そう食いしばっていました。

本当に1人ぼっちで生きている感覚がしていたんですね。

 

でも,大人になった今,その感覚は薄れつつあります。

 

困った時に助けて,寄り添ってくれる人がいる。

私の問題を解決するために奔走してくれる人がいる。

叱ってくれる人がいる。

どんなひどいことをしても離れずにいてくれる人がいる。

一緒に楽しいことをできる人がいる。

いつまでも話せる人がいる。

気持ちを話しても変わらずにいてくれる人がいる。

 

一生懸命関わってくれる人が周りにたくさん増えました。

ありがたい。

 

人を信じる。

一緒に生きていく。

その土台を今,作り直してる。そんな気がしています。

人生を生き直してる,そんな感覚です。

育てなおしてくれてありがとう。

 

昨年もまた,トラブルトラブルで困ったことになりました。

でも,その中で,自分の新たな課題を見せてもらったり,

トラブルを人と一緒に乗り越えてその先に行ける,という経験をさせてもらいました。

なんて素敵な経験をこの年になってさせてもらっているのでしょうか。

感謝という一言でしか語ることができません。

 

さて,そんな素敵な出会いや経験,時間を得てきた2019年。

魅力的で幸せである一方で,

その新しさが大きくのしかかる側面もありました。

 

新しい関係性,世界の中で,

自分のこれまで持っていた「常識」や「価値観」が揺らぎました。

今も,揺らいでいます。

何を信じて,どこへ向かえばいいのか。

これまでの自分はなんだったのか。

まるで,ブラックホールの中に放り込まれたような時間を過ごしたこともありました。

 

自分の持っていた信念や,願い,夢や希望,なけなしの自信,爪先ほどのプライド。

全てがなくなって,エネルギー切れを起こし続けていました。

 

何年もうまくいっていたメンタルの管理ができなくなりました。

年に1回程度,忙しさや何らかのトリガーで混乱することこそあれ,大きく崩すことなく,このまま健全な大人になれるような気がして,

全てを乗り越えた気でいた。

それが大きく崩れ続けました。

もはや立て直しは難しく,毎日をこなすことで精一杯。

 

年が明けても,その状況は変わらず,

将来の見通しが立たず,希望も持てず,この先どうしていこうか。この先は必要か。もう疲れたよ,パトラッシュ...笑

今やっていることの意味を見出せず,モチベーションもなく,

このまま,色々なことからドロップアウトしようか,それもいいな。

そんな投げやりな気持ちで過ごしていました。

 

それでも,真面目一筋,淡々と地味に,でも真っ当に生きてきた身としては,

目の前の締め切りのある課題は投げ出しきれず,鬱々と細々と続けていました。

 

そんな今日も,どうにもならない顔をしながら,暗闇に引きずり込まれないように,歯を食いしばって,時間をやり過ごしていました。

「家にいてもよくない方向にしかいかない。」そう思い,外で作業をすることに決めました。

店内のBGMでもいいか。そう思っても,音が大きく感じられ,作業に落ち着くことができなかったので,

音楽をイヤホンで聴くことにしました。

 

かけたのは,あるドラマのサウンドトラック。

ほんの思い立ちでした。

 

数曲目が流れてすぐ,「あぁ,なにやってるんだろ」。なにか大きな思いがこみ上げてきました。

 

私には夢や希望がありました。

なりたい姿もあったし,

人生を懸けて,成し遂げたいことがありました。

 

できる,できないじゃなくて,その為には何もかもをかなぐり捨てて頑張る。

そんな意気込みだってありました。

 

自分にはそれを叶えられる,という自信もあったし,

叶えるための努力や選択もしてきたはずでした。

 

それができる,バカみたいに前を向ける,そんな自分だったはずでした。

そりゃ,自信を無くして落ち込む時もあれば,泣く日もあれば,立ち止まりたくなる日もあります。

それでも,「やる」しか選択肢はないはずだったんです。

 

それだけのエネルギーがあったし,前に進めるだけの色々なものを積み重ねてきたはずでした。

 

それをすっかり見失って,やるべきことじゃないことにエネルギーを注ぎ込み,

なりたい姿とはかけ離れたものを目指したように思います。

 

私はお金はいりません。

宝石もいりません。

素敵な洋服も,おしゃれなディナーもいりません。

 

安い缶チューハイと時々のファミレスの外食。

それくらいの幸せでいいんです。

 

その代わり,

大切だと思うものを守れる人間でありたい。

未来ある笑顔を守りたい。

そういうことが叶えられる人生でありたい。

自分の手の届く範囲を守りたい。

 

それはもしかすると,この世の中で,受け入れられない夢かもしれない。

そんなことより,経済的な成功だとか,

なにをそんなきれいごとを,とか,

そんなことを大半の人が思うかもしれない。

 

でも,私は譲れない。

全ては守りたいもののために。

守りたいものを守れる大人でいるために。

その為に生き,選択し,行動する。

 

今は,それ以外のものに付き合ってる場合ではないことに気が付いた。

目の前の課題は,その夢をかなえるためのものである。

でも,そうでないものもたくさん背負い込んだ。

 

いらない。

今はいらない。

そんな余裕はない。

そんな余計なこともできるほど,私は器用じゃない。

 

やりたいことを二の次にして,

他のことをやるのは苦しい。

心の底にはいつも思いがあるのに,それとは違う方向に行くのは苦しい。

 

それがこの数か月,私を苦しませ続けたものの正体なのだろう。

 

とにかく,私はこれで正気に戻れた。

私は,「私の守りたいもの」のために動き,

守りたいものを守るためのスキルを身に着け,

成し遂げたい事につながる道の途中にある障壁にだけ立ち向かう。

 

なにふりは構っていられない。

時間はいつだってない。

むだなことはしたくない。

その覚悟で,ひとまず2020年はやっていこうと思う。

 

夢を叶えて,なすべきことを成し遂げられたら,

もっと私が強くなったら,

これから離れる世界にまた戻りたい。

あぁ,この場所懐かしいな,そんな風に思える日を迎えたい。

そんないい場所に,離れる世界がなってくれたらいい。

たぶん,なれると思う。

 

待っていてほしい,とは言わない。

私は私の道で頑張る。

お互い頑張ろう。

それでまた,ひさしぶりって話そう。

時々,お互いをちょっと思い出したりして,あいつ頑張ってるかなーって励みにしよう。

私は,そうするよ。

早く戻れるように,もっと素敵になって戻れるように,

もっと強くてしっかりした自分で会えるように,がんばるよ。

 

だから,少しだけ,さようなら。

私の夢をどうか見守ってね。