【山ぎは少し明かりて】辻堂ゆめ | 青い空と白い雲の間で

青い空と白い雲の間で

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日々の出来事を徒然なく書いています。

おすすめ度:★×4

引っ越しも一段落して、ようやく本を読む時間ができました。

「山ぎは少し明かりて」という辻堂ゆめさんの作品を読みました。

親子であっても

生きる時代で大きく価値観は異なるし

わかり合えないところもありますよね。

 

それぞれの視点に立って読むと深い作品だなぁと感じました。

 

宮ヶ瀬ダムをモデルにしたと書き込みがありましたが

あの場所なら・・・と納得してしまいました。

 

内容紹介(出版社より)

祖母が守りたかったもの、それは?

瑞ノ瀬村に暮らす佳代、千代、三代の三姉妹は、美しい自然の中をかけまわり元気に暮らしていた。大切な人が戦地から帰ってくる日も、村中から祝われながら結婚式を挙げた日も、家で子を産んだ日も、豊かな自然を讃えた山々の景色が、佳代たちを包み込み、見守ってくれていた。あるときそんな瑞ノ瀬村に、ダム建設計画の話が浮上する。

佳代たちの愛する村が、湖の底に沈んでしまうという。

佳代は夫の孝光とともに懸命に反対運動に励むが──。
定年退職まで営業部で忙しく働く佳代の娘・雅枝と、海外留学先であるイタリアで「適応障害」になり、1ヶ月と少しで実家に帰ってきてしまった孫・都。湖の底に沈んだ瑞ノ瀬への想いはそれぞれにまったく異なっていた。
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