今日は暗い話になるので、スルーして下さい。
貴方と初めて会ったのは、オイラが都で就職した後、休みの度に行っていたパチンコ屋さんでしたね。
そのとき、オイラは、あのおっちゃん毎回居るなぁ〜と思ってましたが、やはり、貴方もそう思ってたんですね。
そのうち、パチ屋で名前も知らない者同士、情報交換をするようになり、おもろいおっちゃん、にいちゃんと認識するようになりました。
丁度そのころ、オイラは共通の友人を介して1人の女性と知り合いました。
その女性とお付き合いを重ね、2年たったある日、オイラはその女性にプロポーズ。
了解を得た後、結婚の承諾を得るために女性の家に挨拶に行きました。
女性の家は京都の家らしく、間口の狭い土間続きの町屋でした。玄関を入ってすぐの客間に通され、父親の登場を小さくなって待っていると、彼女に続いて入ってきた父親…。
え!
2人の第一声でしたね。
オイラの目の前には、いつもパチ屋で情報交換してる気のいいおっちゃん、その人が立っていました。
2人の驚いた顔を見た彼女は、
え!知り合い???
と驚いていましたが、すぐ、2人の共通点を察し
パチンコか!
と、笑っていました。
そんなことで、和気あいあいのうちに結婚の承諾もいただき、今では一男一女の孫のおじいちゃんとなりました。
縁というものは何処に転がっているか分からないものです。
お義父さん、オイラがそっちに行った時は、またパチンコでもして遊びましょう。
でも、オイラも財務省もまだ自分の孫の顔を見てないし、息子や娘の晴れ姿を見てないので、もう少し後でもいいですか?
それまでは、安らかにお休み下さい。
2022.9.13 7:30 義父永眠に寄せて。