真っ暗な部屋から窓を覗くと
紫色に彩られた空が
段々と東雲の空に変わる。
冷たい水が眠気まなこの顔を引き締める。
鏡に映る
普段見ない赤い吹き出物を見て
頭のリズムが
思い 思われ 振り 振られ
…♪ と流れ出した。
ある時、顔を覗かれ
このニキビ…
思われてる証拠やね…
と言い走っていったあの娘にやられた瞬間だった。
こんな中学生の頃の一コマが
何歳になってもこころを躍らせる。
男性は逆周りだったけな。
一応気になっていて覗く吹き出物が
何となく愛おしく見れ
君の顔が浮かんだ。
朝からウキウキするこころに
エネルギーをもらい
足取り軽く生きる様の糧に
必然と君の存在だけで
ありがとうと言えた。