機微消臭スプレーをしながら踵部分が片減りした靴底に歩いてきた路の目線の先の傾きを感じた…真っ直ぐに歩きたいと三半規管が傾きを修正する。ただ現実は単純でない何かに支配される。感情が一面に世界を変える時既視感に包まれた脳でふわふわと歩き出す。ふと虚無感と違う冷静さが我に返り見上げた空によって雲のような空気の存在を知った…それを肌で感じいまの貴方を知った。