二人の姉に可愛がられ
末っ子の長男として育ってきた。
両親はほとんど家に居なかったので
姉貴二人にいつも寄り添っていた。
母が居る時は
姉貴と俺で取り合いだったので
そこで覚えたのか?
姉貴に優しく接してもらった
おかげか?
人に対し笑顔で接っする事が多かった。
末っ子の特権か笑顔で甘え上手。
どんな時も…
それが高校時代に笑顔を失なった。
笑顔を無くすと同時に
人を信じられなくなった。
諦めてしまったのか…
笑顔がひきつり
無口になる。
こんな状態でも
両親と姉貴、祖母は変わらずに
接してくれた。
そんな
肉親でさえ信じられなくなった
時があった。
何かをされた訳ではなく
その無償の優しさが理解できずに
何か裏を考える。
思い返せば
あの時の瞳は
愛しい以上に
俺に諦めてはいけない
真愛を語っていたのだと思う。
月日が流れ、
ようやく皆様のおかげで
笑顔を取り戻せた。
なんとなく
表情筋が緩んできたが
あの時なかったほうれい線が
刻まれていた。
あの無表情の代償に…
先週の日曜日に
91歳の祖母が他界した。
他界してすぐ現実を受け止め
られず、
ただ温かさの残る身体をなでる。
しかし…
あの時の瞳は
もう見れなかった…
笑顔を教えてくれた祖母に
笑顔で送り出そうとしても
涙がとまらない…
こんなにも
願ってくれていた笑顔。
これからも
見せれるかな…
遠くで見守っていてください。
ありがとう。
いま
またこれでもかー
って押し寄せてきている
別の別れ。
笑顔で乗り切ります。
これが
俺の処世術。
…
…
追伸。
悲しい時は泣いていいですか?
好きだった花。