俺には、姉貴が二人おるんじゃ。
小さい頃はよく、姉貴と遊んじょった。
姉貴と遊んじょったから、ずっと姉貴とくっついちょったんよ。
ある時…
ある年上の近所の男の子に。
お前は金魚のフンかって言われた。
金魚のフンはくっついて離れないから…
甘えん坊の俺は、そう言われても姉貴から離れなかった。
一番上の姉貴が中学生になり、だんだんと違う世界に生きてるような、寂しい気持ちと同時に、
姉貴の背中を追いかけて…
子供なりに、大人の第一歩
一人立ちをしようと思った。
いつしか、俺には男友達が増え、姉貴とは殆ど口をきかなくなった。
しかし、何処かで追っ掛けていた。
俺の姉貴は俺と違って、何でも出来る人じゃった。
俺はいつも、姉貴を目指していたような気がする。
小さい頃から今でも。
一番上の姉貴は今は東京で家族が居る。
俺は、広島で両親と居る。
それぞれの道を歩んでいるが、いつでも姉貴の存在は大きい。
何年か振りに東京に行く。
姉貴と二人で会う時間ができた。
何をしゃべろうか

すぐにあの頃の様に
なれるじゃろう。
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