以前のブログでルールは目的があるから作られるという話をしました。
その続きみたいな話ですが、、
同じ目的に向かう場合、同じ常識、同じ価値観、同じ感性の仲間ならば、
ルールはほとんど無くとも暗黙の了解にて、勝手に共通認識が出来上がり
ほぼぶれることなく、目的に向かっていけるでしょう。
しかし、組織が大きくなると、異なる常識、異なる価値観、異なる感性の人がいます。
また、組織的にも上司部下、正社員と派遣等々、立場というものも変わってきます。
そういった人たちが同じ目的を達成する場合、その目的達成に向けたプロジェクトの
ルールが必要となってきます。
何かを伝えるためには要件を漏れなく伝えるためにこういう情報が必要とか
問題が起きたときは誰に対して、どのような情報を伝えなければならないとか
進捗情報はこのファイルにいついつのタイミングで記載が必要だとか
こういった内容をフローであったり、資料のフォーマットであったりで規定して
抜け漏れを限りなくなくし、情報の均質化をはかります。
特に組織文化は社員でも経験の浅い人と長い人で浸透が違いますし、
社外の協力会社のメンバーは知る由もありません。
そこで足りないものを見える化、ルール化して環境を整え、効率化を図るのです。
しかし、あくまでルールは制定したタイミングの検討状況での最適なものです。
環境や時勢が変われば変わりますし、技術の進歩でもっと効率化が図れる仕組みを取り入れ、
常に改善すべきものは改善する必要があり、ルールは時と場合で変わるものです。
ルールがすべてという考えで行動する人がいます(いました)
「ルールが無いから進め方がわかりません」
「ルールだからこうしました。」
そこにその行動の目的はあまり考慮されていない場合が多く、その場合、
都度その目的とやり方を伝えるという管理が発生するのです。
ルールには目的があり、その目的を達成することを優先する場合、
ルールはあくまで原則であり、絶対ではないと思うのです。
そして多すぎるルールも問題です。
何か、問題があった時、再発防止という言葉と共にルールが増えていきます。
すべてのルールを把握しているひとは全くいない状態になり、ルール同士で
作ったタイミングの違いから衝突を起こす場合もあります。
どこかで目的に立ち返って考え方をシンプルにするタイミングも必要です。