ウォーターフォールでものづくり | さすらいコンサルの徒然なつぶやき

さすらいコンサルの徒然なつぶやき

まだまだ新米のコンサルですが、日々思うことなど書き綴ってます。ITだったりマネジメントだったり、たまに趣味だったり、仕事だったり。
読んでくださった方に、何かが伝わるといいなぁ

大きな開発案件であればあるほど、管理手法にウォーターフォールが使われ、
官公庁ではより顕著です。

ウォーターフォールが良いとか悪いではないのです。
でも、ウォーターフォールで進めると決めたならば、そのルールに則るべきだと思うのです。

ウォーターフォールではそもそも工程ごとの成果物が明確であり
その成果物を作成するためのコストを試算して、リソースとスケジュールを計画し
実行していくように作られたプロジェクトライフサイクルです。
マネジメントもそのライフサイクルをコントロールするために計画されます。

スコープを早い段階で決めるため、大規模なプロジェクトでは数年規模となり、
実際の実効時の現状とスコープがずれることが多々あります。

それは仕方ないのです。
でも、オーナー側はとしては投資した費用をなんとか回収するために
ブレをなんとか取り込もうとします。
が、その対応をするための予算が足りないという自体に陥ることもあります。

そもそも、見積もり時に数年後の予測(物価や技術、世相)が完璧にできるわけありません。
ましてや、入札となると必要のないバッファは削りに削って競い合います。

もし、このブレを何も対応せず(させず)進むとどうなるでしょう。
結果、ものづくりがハリボテの見積もりの上で、見た目正しいことが行われたような
物が出来上がります。それは、中身はスカスカなものになるか、出来上がったとしても
期限に間に合わずスケジュールがのびのびとなりプロジェクトの意味をなさないという
事態を招きます。

プロジェクト管理には変更管理というスキームがあります。
これは成果物に変更を入れざるおえない場合、コスト、スケジュール、リソース全てを
調整してスコープ達成を守るために機能するものです。

このスキームを適用することで、見積もり時のブレを調整することができるのです。
しかし、この管理はステークホルダであるオーナをはじめとした関係者全員に影響が出るので
なんとか、見えないように終わらせようとする組織も出てきます。

プロジェクトマネジメントはそう言ったことをコミュニケーション管理、課題管理で
明白にし、ステークホルダコントロールとリソースコントロールで調整を行い、
コストコントロール、タスクコントロールで計画を見直して
プロジェクトを予定期限ないでスコープ通り終わらせるということなのです。
それをするにはプロジェクトメンバの連携、協力は不可欠なのです。

昨今の、国立競技場しかり、豊洲市場しかり、大きなお金がかかっています。
そしてそれは税金も使われています。
東京オリンピックに向けてたくさんの事業が動いているこの頃、
しょうもない利権のためにお金を無駄にして欲しくないのです。