この動画をご覧の皆様、ありがとうございます。
ココロ・ヅクリ工房、ココロ・バリュー Sculpt ファシリテーターの井ノ口です。
今回のテーマは、強い組織とは?~民族の多様性の尊重~についてです。
前回は、ジェンダーについての理解を深めましたが、今回は、民族の多様性、これも微妙なテーマです。国により違いでしょ?と思った社長さん、リーダーさんは、リーダー失格です。
と言われて、分かったよ!
という社長さん、リーダーさんは、こんな動画は見なくてよいと思います。
が、まあ、そう言わず、少々で結構ですので、ためになると思いますので、お付き合い頂ければと思います。

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さて、前回、強い組織の条件を出していくと、「多様性のある組織」、「多様性に理解のある組織」であると述べました。
なぜか?
これに即答できないリーダーさんも社会勉強が足りないと思います。
例えるなら、なぜ、土の中の微生物があんなに種類が多いのか?
を考えてみればよいと思います。
主な理由は、環境の変化に強くなれること、お互いを気にかける組織になる機会が生まれること、弱者にも配慮できるようになるということです。
なぜ、弱者を救う必要があるのか?
という議論もあります。この世は、弱肉強食だろ?
というリーダーさん、勘違いしています。
未来に残っていくのは、どういう者か、は、ダーウィンの進化論が証明しています。
生き残るのは、体が大きいものでも、力が強いものでもない、また、もっと言うと、多数を占めているものでもない、生き残れるものは、環境に適応できた者です。

例として、日本の会社で見ていきましょうか。
この20年で大きく変化した業界の一つが、カメラの業界です。
20年前には、スマホはなく、デジタルカメラが一般向けに発売されたかどうかの頃だったと思います。ちょっと調べたのですが、1995年にカシオがパソコンに取り込めるデジタルカメラを発売、当時、6万5千円だったそうです。内部に96枚保存できたそうです。
この頃、スマートメディアなんてないですから、内部保存しか存在しなかったので、使い勝手はまだ悪かったというところでした。
1999年末あたりから画質が良くなり、少し大きめのメディアを突き刺して、保存する、今よりも二回りくらい大きなデジカメが市場に出始めて、2002年にフィルムカメラをデジタルカメラが売り上げで上回ったそうです。
当時、日本には、フィルムメーカーは3社、コニカ、コダック、富士フィルムがシェアを分け合っていました。
2003年にコニカはミノルタと合併し、フィルムメーカーからカメラメーカーに転身、コダックは、2012年に倒産、今や、小さな印刷会社になってしまっています。
環境に一番適応できたのは、富士フィルムだと思います。今や、化粧品製造、医薬品製造、あの“アビガン”を作っている富山化学を傘下に収めています。
富士フィルムのフィルムの売り上げは、今や全商品の1%だそうです。
かつては、80%を超えていたフィルムの売り上げが1%、80分の1です。
これが環境の変化に適応するということ。
もし、フィルムにこだわっていたら、コダックのようになっていたと思います。
かつて、少数の医薬品開発部隊が多数派のフィルム部隊を救った形になっています。

さて、民族についても同じだということです。
日本は、単一民族国家ですか?という問いに、Yesと答えるリーダーは、本当にリーダーの資格がないので、即刻辞めて欲しいと思います。
北には、アイヌ民族が本当に肩身の狭い思いで生きています。
南方にも、熊襲とか蝦夷とかいう部族がかつていたらしいですが、もう日本人に同化してしまったのかもしれません。琉球には、日本とは別の民族が居ましたから、ひょっとしたら、まだ、純粋な琉球民族の末裔がいる可能性もあります。ただ、琉球の言葉も方言の扱いになってしまっているので、分かっっていないだけかもしれません。
また、最近は、国際結婚もどんどん行われていますから、ハーフ、クォーターの人も多くなって来ています。
例えば、テニスの大坂なおみ選手、彼女は、日本国籍を選んでいます。
また、最近では、ラグビーのワールドカップに出場した多くの選手が、日本国籍を選んだり、日本代表として出場しています。
まさにワンチームで、多様性のあるチームが強いことを証明してくれました。
個人個人という見方はありますが、傾向として、黒人は体がしなやかな人が多い、例えば、キューバのバレー選手がジャンプ力が凄いとか、白人は、頭脳明晰な人が多い、アジア系の人達は、手先が器用だったり、細かい作業に向いている人が多いとか、個人差はありますが、民族による傾向があったりするように思います。
もちろん、黒人の人で足が遅い人やジャンプ力がない人も居ます、日本人でも不器用な人もいます。あくまで個人の問題だと言うのが大前提です。
でも、この多様性は大事にしない手はありません。
ということに、最近、気が付く人が多くなった、だから、SDGsの推進が言われているのもその一つと捉えていいと思います。

ただ、これも悲しいかな、ジェネレーションギャップがあります。
私の母親は、黒人がTVに出てくると、未だに“クロンボ”と呼んでしまっています。
1990年代くらいまでは、“ジャングル黒べえ”というアニメをやっていたり、アマゾンには不思議な力があるということを強調する番組があったりしました。
ただ、差別の気持ちがあって、そういうものを作っていたかというと、決してそういう意図はなかったと思いますが、当時の作者も、知識が足りない部分も多くあったり、表現に配慮が足りない部分も多くある結果となってしまったのだろうと、私は理解しています。

多様性を理解することは、相手を尊重することですが、間違ったときは、素直にごめんなさいが出来ることが大事だと思います。私はこう思うんだけど、と言ってみることは重要です。
が、相手が不快に感じたと伝えて来たら、コミュニケーションを取って、素直に謝ること、これが一番大事だと思います。

それが、多様性を醸成する組織で、強い組織への変身の境目だと思います。

それでは、本日のまとめです。
・多様性は、環境変化に強い
・少数派が多数派を助ける事例は結構、ある
・日本も民族的に多様化している
・ジェネレーションギャップがあるので注意
・SDGsを理解しよう

“クロンボ”、“土人”、“シナ人”、“朝鮮人”、昔の人、特に、70代、80代の人は、こういう言い方しかできない人が少なからず居ます。
組織の中で、間違っているよと声を上げながら、いなしたり、うっちゃったりするしかない場面もあると思います。
あと5年も経てば、変わりますから、諦めずに声は上げましょう。

今回は、多様性についてでした。
それでは、また次回!!

ココロ・ヅクリ工房株式会社のHP
http://kokoro-zukuri.com

連絡先 info@kokoro-zukuri.com

代表・井ノ口英明のプロフィール
https://peraichi.com/landing_pages/view/inokuchi-jikopr

略歴)
井ノ口 英明(もん吉ィ)

ココロ・バリューSculpt ファシリテーター
ココロ・ヅクリ工房株式会社 代表取締役社長
組織開発コンサルタント
 
元大手素材メーカー勤務のエンジニア、
を経て、ファシリテーターとして起業。
これまでもこれからも
モノづくりの世界で、
設備導入や保全、ISO対応、
IE&データサイエンスを使い、
工場の支援活動の傍ら、
組織活性化ワークショップファシリテーターとして、
活動していきます。

モノづくりの現場に、チームに、組織に
モノづくり・ヒトづくりの前に、
”ココロをツクる”
ことを広め、
日本を元気にしたいと思い、活動中。

ファシリテーター・講師資格:
 ・レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテーター
 ・アンガーマネージメント®ファシリテーター
 ・2030SDGsカードゲームファシリテーター
 ・だじゃれ活用ファシリテーター
 (日本だじゃれ活用協会認定だじゃれッテラー)
 ・マンダラエンディングノートファシリテーター
 ・終活ライフケアプランナー
 ・メンタル心理カウンセラー

エンジニアとしての資格
 RSTトレーナー(職長教育講師資格)
 高圧ガス製造保安取扱責任者(乙種機械)
 危険物取扱責任者(乙4)
 玉掛け
 床上クレーン操作
 足場主任技術者
 第1週圧力容器取扱責任者
 他多数