御堂筋を北上して25kmの計測マットを通過。

20分57秒。

この先、もう20分台は難しいだろうという体感だった。

 

 ~30km:21分49秒(4分21秒8/km)

25kmを通過すると、すぐに右折。

追い風になり、寒さは少し落ち着く。

しかし集団で走れたのは26kmまで。

ここからはついていくことができなかった。

 

後ろからぱらぱらと人がきて、抜いていかれる。

ピッチを合わせようとしても、全く上げることができない。

タイムもいきなり大きく落ちてしまった。



片町で道なりに右に曲がり、二度目の大阪城公園。

冷たい雨の中なのに応援してくださる方がものすごく多くて、胸がいっぱいになる。

ここでしっかり走ることができたら、どんなに気持ち良いだろうか。

大阪国際はいろいろと難しいレースだと思うが、この熱い応援の中でいつか、という想いで毎回エントリーしている。

 

30kmは第三収容関門。

大きなバスが停まっていて、もうここでやめてしまおうかと一瞬迷った。

身体的に苦しいというのはあるが、ペースが上げられない中、低体温症になったらどうしようという不安に襲われたのが大きい。

 

と、ここで控え室で耳にした会話をふと思い出した。

石川の方で、ご家族が被災地支援で長期間家をあけられていて、いつもの生活が難しかったというような話。

 

走れるのは、当たり前のことじゃない。

どこかが痛いとか体調が悪いというわけではないんだから、関門で止められない限りはしっかり走ろう。

しんどいことを受け止めて、この先につなげよう。

 

 ~35km:23分04秒(4分36秒/km)

こんな状態なら金メイタン温存しようかな?

と悩んだが、寒いからこそエネルギーを取ろうと思って30km過ぎに補給。

 

ペースが落ちているなかでも30kmまではそれなりのリズムで走れていたものの、そこからはどんどん動きが悪くなっていった。

そして、とにかくたくさんの人に抜かれた。

逆に自分が抜いたのは、落ちてからフィニッシュまで2~3人くらいだと思う。

 

あーくっそ、さみーな〜。

しっかりした足取りで走って行く人たちは、すごく厚着をしているというわけでもない。

自分の寒さ対策がどうというよりは、やはりペースが落ちてしまうと太刀打ちができないなと思った。

(ちゃんと対策するに越したことはないです)

 

上体が上手く動かせずに左ハムに負荷がかかることが多いため、脚だけで走らないように腕振り&股関節の連動はひたすら意識。

変なダメージを負わないように気をつけた。

 

 ~40km:23分49秒(4分45秒8)

もうこの辺は、体感キロ5。

ペースが分かったところで上げられるわけでもない、と見ていなかった時計。

あとどれくらいの時間走るのかを予測したく、カロスを見てみる。

キロ4分40秒前後と、思ったほどは落ちていなかった。

3時間5分くらいを覚悟していたが、もう少し早く帰れそうだ。

 

長居に戻る直線。

ビブスを見て名前を呼んでくれる鈴なりの応援。

ここをもっとしっかり走りたいんだよな、と思いながら無理やり身体を動かす。

終盤は雨が止み、日差しも出て精神的なきつさは柔らいだ。

 

 ~フィニッシュ:10分20秒(4分42秒46)

せっかく作ったからと最後手に取ろうとした40km地点のスペシャルドリンク。

雨でガムテープの粘着力が弱まったのか、針金が抜けてしまって飲むことができなかった。

 

最後長居公園に戻る。

二重三重の応援の中、頷きながら駆け抜けた。

トラックに戻ったタイミングで、ちょうど3時間。

そこから0.3kmちょっとを走り、最後の直線でギリギリ2分は切れそうとフィニッシュラインに飛び込んだ。


3時間1分54秒





つづく