8日目の夜
ひーくん「はぁぁ学校5時間授業がやだ。3時間授業にならんかなーママはずるいなー。お家にいれて。妹ちゃんも」とボヤいていた。
わかるよ。わかる。
5時間も授業疲れるよね。ほんと小学生たちえらいよ。
わたしがそんな感じのことを伝えると、ひーくん「でしょー」と言い、そこからはちがう話になった。
あんなに毎日のように言っていた「学校いきたくない」「明日お休みしたい」という言葉は、今日も言わなかった。
9日目の朝
朝起きて、まずSwitchをやりいつものようにだらけ始めた。
でもしばらくして「時間がせまっとるよー」と声を掛けると、時間には着替えも全部終わらせていて、ドヤッと自慢げな顔をしていた。
「え!時間までに準備が終わっててびっくりなんだけど!さすがじゃん!
ひーくん時間で準備する力がついたんだね!」
と大袈裟にコンプリメントした。
乗せられやすい単純なひーくん。「すごいでしょ」とまたドヤッしている。
その顔から褒められたいのと、自分でできる!という自信がついたのを感じた。
学校へ着くと、昨日と同じく主任の先生が来てくれた
自分から車を降りて
先生と手を繋いで楽しそうに話しながら歩いて行く。
朝顔の水やりのところで、もう夢中になっていたので「おねがいします」と先生へあいさつして帰った。
しかし運動場を出ようとしたところで、ひーくんが
「ねえママー!なめくじがいたーー!!」と向こうから走ってきていた。
これはまずいまた私から離れれず渋りが始まるパターンだと瞬間的に思った。
でもその瞬間、先生が
「もうなめくじいないよー!先生がとったよー!」
と向こう側から言ってくれると
ひーくん「え、あ、そうなの?」と先生の方へ引き返して行った。
おおおぅ。
はじめての展開
わたしの方へ向かっていたのを、自分の意思で先生の方へ向き直した。
すごい・・。考えれば考えるほど、この行動から今までのひーくんとはちがうものを感じた。
やっぱりひーくんが変わってきている。