本:安藤忠雄仕事をつくる 安藤忠雄 | 駄目人間のブログ

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申し訳ございません。無駄なことばかり書いて無駄に容量を使わせてもらってます。ネットの害です。

日本で一番有名な建築家の安藤忠雄の本。安藤忠雄の言葉で書かれているので、まるで講演会を聞いているように読み進めていくことができる。この本の良いところは、やはり失敗も書かれていることかと思う。ビジネス書でよくある社長が書いた本って、自慢ばかり書いている。自慢ばかり書いている本って、なんの参考にもならない。失敗から何を学んだかを知りたい。

最初の住吉の長屋も批評家から批判されり、今の安藤忠雄事務所はもともと一般住宅を買い取って増築したとか。今でこそ世界の安藤だけど、それでも全てのコンペに勝っているわけではないだろう。このコンペのエピソードで京都駅の件が書かれていたが、原広司の設計がいかに素晴らしいかということも書かれていた。

それと大阪という場所もそうなんだろうけど、東京と違って本当に仲間意識が強いのか、錚々たる名前がいくつもでてくる。そしてその人たちの人脈で数珠つなぎで広がっていく。ただただ、凄い世界だなと思った。

 

最後に、石原慎太郎も言っていたが、安藤忠雄も、これからの日本を心配していた。今の教育制度含め・・・。テレビを見ていても、私の子供の頃は日本昔ばなしとか、ものすごく道徳を教えてくれる番組があった。安藤忠雄が今取り組んでいる子供の図書館。この本にも書いてあったけど、子供の頃に読んだ三びきのこぶたとか、いまだに覚えていて、やはり自分の中の道徳になっていると思う。

今の時代、北の国からですら放映できない。人間の綺麗なとこ悪いとこを、ドラマを通じて現実を見せてくれた。