パラマウント映画、ゴッドファーザーを制作したアルバートSラディのドラマ。
ゴッドファーザーの映画化にあたり、映画会社からマフィアからと色々な問題があり、これを1つ1つ解決していくアルバートSラディの努力はドラマになるだけの物語。何をするにも災難にあり、それを1つ1つ解決して行くのだけど、あまりにもテンポよく描いてしまっているせいか、ドラマに緊張感がなくなってしまっていたのが残念。たぶん、原作はすごく面白いと思うし脚本に落とした時点でも、そこそこだったと思うんだけど映像に落とす時点でちょっと失敗しているのかなと。もしかしたら、アルバートSラディ自身が楽観的だったので、このようになってしまったのかもしれないけど。これなら、コッポラ側でドラマ化した方が面白かったかも思う。
と書いているけど、俳優陣は、アルパチーノやマーロンブランドなど、なんとなく似ている俳優を使っているのが、見ていて気持ちがいい。特に、アルパチーノの癖をよくドラマの中でもうまく入れたなと思う。なにより、映画の1シーン1シーンをドラマの中に入れてくれることによって、ゴッドファーザーがどのように作られていったかも見えるのは嬉しい。そう考えると、やはりコッポラでドラマ化してオーディションにデニーロが受けにきたエピソードなど入れたらと思う。
まあ、どうであれ、アルバートSラディにしてもコッポラにしても、あれだけの制限ある中で、あれだけの映画を作ってしまうのだから、彼らの持っている才能はすごいの一言。コッポラに関しては、1作目だけもすごい映画なのに、個人的には2作目の方がすごいと思う。
私は、子供の頃、この映画を見て映画好きになった。それから、この映画を超える映画を見たくて、いまだに映画を見続けている。そして、年をとって駄作を作ってもコッポラは1番好きな監督。
彼は死ぬまでに、もう一回、ゴッドファーザーの全作品を未公開部分を入れ繋げたゴッドファーザーサガを作ってほしい。
正直なとこ、ビトコルレオーネの、2から1までの間のエピソードをドラマにしてほしい。原作にあったルカバジーニとどのようにして5大ファミリーにのしあがっていたのも見たかった。
