本:街道をゆく 島原・天草の諸道 | 駄目人間のブログ

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ここ数年、月3冊の本を読むと言う目標が父の介護から、ほとんど本を読まなくなっていたので、1年で司馬遼太郎の「街道をゆく」を全巻制覇するつもりでした。それが、年末に父と喧嘩して心が折れてしまった矢先に父が亡くなってしまって、数ヶ月本すら読む事ができなかった。この時、無理して街道をゆくのモンゴル紀行を読み始めたけど、全く頭に入らず数行読んだだけで活字を追う事ができなかった。ここ2ヶ月くらい活字が追えるようになったので、久しぶりにこの街道をゆくを読んだ。

お恥ずかしい話、北海道に住んでいると、島原と天草の位置関係もよくわからない。昨年、社員旅行で九州に行った時に、天草に行くか高千穂に行くか迷って高千穂に行った。他の社員の大半は天草に行った。ここの暗い歴史は正直、読んでいて辛くなった。司馬遼太郎は、この島原の乱については原因とその後は書いているが、どのような残酷なことが行われたかは、ほとんど触れていない。学生の頃、この島原の乱は隠れキリシタンの迫害に対しての乱と教わっていたけど、たしかにキリシタンではあるけど、地獄のような圧政による民衆の蜂起だったことを初めてしった。その乱の指導者である天草四郎についても、司馬遼太郎にしてはあまり詳しく書かれておらず、島原と天草を他の街道のゆくとは違ってものすごく俯瞰で見ているように感じた。それに、なぜかわからないけど、お寺の梅を見に行く時のタクシーの運転手に対しての態度も何か違う感じがした。なんでこんなエピソードを入れたのだろうと思った。

先月、佐々成政の本を読んだこともあって、この熊本をいう不安定な土地との関わり。唐津なのか熊本なのか。