ネタバレあります
まず、この映画を見て藤井道人監督は、ほんととても丁寧に映画を制作しているなと思う。伏線を1つ1つ丁寧にゆったりと回収してくれる。藤井道人の映画って、このゆったり感のせいか、なんかちょっと物足りない感じがするんだけど、それでも物語としては、綺麗に完結してくれるのでそんな違和感はない。
この映画の見事なのは、最後に彼女と主人公の時間が交差していくところでしょう。わかっているけど、こうして現実を見せてくれるのは残酷であるけど奇跡はおきないところは私は好き。彼女の実家に行った時、彼女の死に驚かなかったのもなんで?と思ったけど、これもちゃんと説名してくれ、この物語に繋がっていく。できれば、原作のジミー・ライが日本の青春18きっぷを利用して旅をする様子がベースになっていたようだけど、日本の綺麗な景色を入れながら回想シーンで映画にしてもよかった気もする。