久しぶりに凄いドキュメンタリーを見た。こうゆう素晴らしいドキュメンタリーを見るとNHKの奥深さがよくわかる。編集だけでも何ヶ月かかってるの?って思うくらい。放送予定日が迫ってしまったのか前半の恐ろしいくらいの映像の切り替えに比べて後半は無くなってはいたけど、それにしてもものすごい時間とお金をかけいているのがわかる。
この番組を制作したプロデューサーには、本当に感謝しかないくらい、宮崎駿という人物に肉薄日していたと思う。数年前に放映された宮崎駿のドキュメンタリーは引退宣言をして、長編映画を作りたいような話で終わっていた。てっきり、今放映されている君たちはどう生きるかは、あの毛虫の話しだと思っていた。この君たちはどう生きるかは、見ていないのだが、この番組を見ると高畑勲との決別の映画だったのかとわかる。と言うか、ナウシカから最新作まで、全てが映画の裏には高畑勲と言う存在がある事も教えてくれる。高畑勲が亡くなってから宮崎駿が平成ぽんぽこの批判らしき事を言っていたが、鈴木敏夫が、この映画を見ていて宮崎駿はずーっと泣いていたと話していたのを聞いて、何故、宮崎駿があんな面白くないものと言ったのかわかった。前回のドキュメンタリーでは激怒する場面もあったりで、今でこそ、神のような存在の宮崎駿だけど、高畑勲の前では子供のような映像ばかり。よほど好きだったんだろうなと思う。
見ていて思ったのは、仲間がどんどん亡くなって引退宣言して、少し自暴自棄になっていたように見てたけど、引退宣言したあと、高畑勲に怒られ高畑勲が亡くなって、生きる何かを感じたように見えた。ここまで深く映像に残したプロデューサーは、映画の世界が現実な人と、よくここまでの関係を築いたと思う。
庵野秀明の秘蔵っ子のアニメーターを引き抜いたと言っていたけど、庵野秀明がテレビ版のエバンゲリオンで精神が参っている時に支えたのは宮崎駿だと聞いたことがある。気持ちよく本田氏を送り出したろう。たしかに、鳥が歩いてるシーンだけ見ても凄いの一言。
久しぶり凄いドキュメンタリーを見た。
最後に宮崎駿が水彩で巨神兵とナウシカを書いていた。これは見たいぞ。