高校の夏休みに、父の仲介で、父の知り合いの著名な彫刻家二人と四人で、とある鋳造工場に作品の鋳造ができるか打ち合わせに行った。打ち合わせ後、接待があって有名な寿司屋に連れて行ってもらった。乾杯の時に、半口くらいだけビールを飲んだ。寿司は、すごい豪華で、家では見たことない大トロ中トロにアワビですごく美味しかった。帰りの電車がすごく混んでいて連結部に立っていたら、揺れのせいか、半口のビールのせいか、具合が悪くなってきたこともあり、途中で彫刻家の人と私が向かい合わせに座ることができた。具合悪さがだんだんマックスになってきて、上からも下からも出てきそうになって、一瞬気をぬいた瞬間、胃からでてきてしまい、かろうじて口の中でとまった。それを飲み込んだんだけど、その瞬間、向かいにいた彫刻家の人の顔を一生忘れてることはできない。危なく、全部ぶちまけるとこだった。油断は禁物です。
