なんとなく、見てしまった死刑にいたる病。この映画、孤狼の血の白石和彌監督だった。なら、そこそこ期待できる映画。けどね、この映画、白石監督のある線を超えてしまったくらい、かなりえげつない描写。正直、これ映画にしても大丈夫なの？と思えるくらいリアルな映像になっている。ただただ、恐怖だった。日本はCGは韓国にも負けているが、こうゆう描写は世界でも十分に通用できてしまうくらい。今まで、時代劇なんかそうだけど、作り物ってわかると映画に入り込んでいけないなって思っていたけど、あまりにもリアルすぎると映画を直視できない。以前、映画館でとある映画を見ていたら、あまりにも描写がすごすぎて、中座したくなったくらい。
映画は、阿部サダオが本当にいい具合に不気味で、いやな役をよく演じていたと思う。この狂気の中の灯里が異常にエロく見えるのもうまいなと思った。これだけ推理小説や、この手の真犯人は誰？みたいな映画がいっぱい作られてきたけど、よくこれだけ見ている側を映画の中に引きずり込む脚本は素晴らしいと思った。
ただ、原作がこの映画の題名なので、まあ仕方ないのでしょうけど、この題名で映画を見たいとは思えないかな。