ヘザウィック•スタジオ展:共感する建築 | 駄目人間のブログ

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森美術館のホームページを見ると、なんかよくわからない画像の横にヘザウィック•スタジオと言う名前がある。お恥ずかしいながら、初めて聞いた。小規模の展覧会と思って全く期待もしないで見に行った。

これね、ちょっと度肝を抜かれました。この展覧会を見てまず思うのは、ロンドンオリンピックが何故歴史に残る開会式だったかわかる。聖火台のトーチの説明を見てるだけでも、トーチの演出から最後は各国に記念として渡したと、聖火台一つにしてもストーリーになっていて、どんだけ考え抜いたの?と思うくらい。それには、その前の万博だったかな?針のような建物。これなんかもデザインが先なのか?とれともその先についている種子が先なのか?とにかく想像力が異次元。万博とかオリンピックは国の威信をかけてる物なのに、東京オリンピックはエンブレムから始まり競技場のコンペもぐちゃぐちゃだし、途中で多くの人が辞退して、そりゃうまく行くわけない。

建物一つにしても、一つ大きな方向性を探りそれに向けてアイデアを繋いでいく。たったそれだけの事なんだけど、どうやったらそこに辿りつけるのか?と見ていて深く深く考えさせられる。自分の発想では、頭を叩いても舐めても出てこない。

日本には、世界で活躍する建築家が何人もいる。しかも、プリツカー賞を受賞した建築家が何人もいる。確かにすごい建築をデザインするが、ヘザウィックスタジオの建築は、時代を五年から十年くらい先に行ってるように思える。

繊細で面白みがあってワクワクするような建築。模型も見ていると、どれも一度は行ってみたくなる。

建築に全く興味のない人でも、ものすごく良い刺激になると思う。

この展示をスカイビューでやっているのも、東京と言う都市と建築の意味を考えさせるには、とても良かった。変貌する東京。世界の建築家が東京をデザインしている。このヘザウィックスタジオがデザインした東京にある建築も、この展覧会で模型で見せてくれる。時間がなかったので本物は見に行かなかったけど、いつか時間のある時に見たいと思う。

 

この展覧会は、美術に興味がない人でも模型などがありとても詳しく映像などで説明があるので十分に楽しめると思う。