4月ということで、入社した当時のエピソード。入社した頃、営業の上司にすごく可愛がられて、いろんなところに連れて行ってくれた。協力会社と一緒に仕事をすることがあり、その協力会社のおじさんが、とにかく怖くって、行くといつも怒られていた。それを見て上司は笑っているんだけど、こちらにしてみると恐怖でしかなかった。ある時、三人で仕事をして昼時、その上司が別件で離れるから、その怖いおじさんに「ご馳走してやって」と言ってどこかに行ってしまった。こちらにしてみると恐怖でしかなく、もう恐ろしくてフリーズしてしまった。ご馳走してくれたけど、会話もないので昼抜きの方がよかったと思った。そのあとも、3人で昼ごはんとかあって、そのたびにご馳走してくれた。こんなこともあった、仕事が20時くらいになっても終わらず、飲み物でも買ってこいと言われて、四人くらしかいないのに1万もくれた。コンビニ行って暖かいコーヒーを買っていくと「こうゆうときは、肉まんとか買ってくるんだぞ」と言われた。こうゆう気遣いの仕方を教えてくれた。
それから数年後、部署が変わり、可愛がってくれた上司が病気で亡くなり、そのせいもあってか怖いおじさんと縁が切れ、会社がちょっと傾いたときに希望退職という名のリストラがあった。水面下で辞めて欲しい社員を選別して半分くらいやめた。
それから数年後、突然、私に怖いおじさんから電話があり「図面を描いてくれないか?」と連絡があった。もちろん「いいですよ」と答えたあと、なぜか「いくらで描いてくれる?」と言われ「???」となった。なんでも、以前、希望退職で辞めた者に1枚1万円から2万円払っていたそうだ。「お世話になったからお金なんていただけません」というと「悪いなって・・・」。
今思うと、怖かったけど、仕事を色々仕事を教えてくれた。毎年、年末の挨拶に行くと会社のことから私のことまですごく心配してくれる。もう感謝しかない。
今日、怖いおじさんから久しぶりに、電話があったから思い出した。いまは、ほんと大好きな優しいおじさん。