この世界の(さらにいくつもの)片隅に
「この世界の片隅に」に、1時間近いエピソードを追加したアニメーション。この映画は、劇場公開版に小さいエピソードを追加することによって厚みを持たせる内容になっている。1番の特徴は、青木りんとのエピソードかと思う。子供には理解しずらい内容ということもあって劇場公開版ではカットしたのか、エピソードとして簡略したのか。1つ気がついたのは、この世界の片隅にでは、径子がかなり意地悪に感じたけど、このさらにいくつもでは、そんなに感じなかった。さすがにストーリー的には、大きくは変わらないので、晴美のエピソードは劇場公開版ほどの衝撃を受けなかったけど、それでも・・・。この当時、あまりに人が亡くなるから、人の命というのも、慣れていた感じもあったのかなとも思ったりもした。このへんを見ている側はどう思うか?これも戦争の恐ろしさなのかと思う。そんな時代だったのかと・・・。そして、子供を引き取ることも、ごくごく自然にした時代だったのかと。まだ日本人、人に対して優しかった時代でもあったのかなと。
反戦映画でもあるのかもしれないけど、それだけではない現代社会に対しても、今の世の中ちょっとと違うのでは?と訴えているのもあるよに感じた。