前半は、蕎麦についてかなり詳しく書かれ、後半はこの本のタイトルであるように「おいしい蕎麦屋」を筆者と会のメンバーが蕎麦屋めぐりをしたエピソードが書かれている。このマイナーな本が数回増刷されているのは、それだけこの会が、蕎麦愛好家には知られた存在なんだろうと思う。たしかに、巻末に書かれいる蕎麦屋は、なかなかの店舗数。中には行ったことはないが、1度は行ってみたいお店も数件あった。
ただ、この本の残念なのは、イマイチだったお店を実名であげていること。もし地方に行ったときに、この本を読んで水切りが悪いと書かれているお店に行くか?となると行かない。筆者にしてみると、こうゆう指摘が蕎麦屋を成長させることも願っているのかも知れないが、この本は改定されて再販される訳もない。前半の内容がいいだけ、もう少し優しさがあってもよかったかなと。