翔ぶが如く 司馬遼太郎 | 駄目人間のブログ

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翔ぶが如く 司馬遼太郎

司馬遼太郎の長編小説の中でも1番長く全10巻。全10巻もあるので、西郷隆盛の人生を書いているのかと思っていたら、征韓論に敗れてから西南戦争までを描いてる。長期にわたって新聞に連載されていたこともあり、何度も同じ説明をする必要もあってか読んでいて、ただただ長く感じてしまう。

もちろん司馬史観での西郷隆盛なので、賛否両論かと思うがそれはそれでと思う。

西南戦争がなぜ起こったのか?誰の責任なのか?すごく難しいと思う。個人的は、歴史の流れを止めることができなかっただろうし、この西南戦争において西郷隆盛の死と、士族の反乱をここで抑えて幕末という時代がここで終わったように思える。
司馬遼太郎は、西南戦争が起こってから薩摩の戦略というものがなかったように思えるように書いているが、最初から勝てるわけないのをわかっていて、暴発を抑えることができずそのまま戦争になってしまったようにも思える。

時代の流れかれして、翔ぶが如くを読んでから坂の上の雲がよいかと思うが、私は、先に坂の上の雲を読んでしまった。しかし、乃木希典や児玉源太郎などのエピソードが書かれており、坂の上の雲を読んでから読む方が面白いかと思う。

明治維新によって日本が大きく変わろうとした。海外に視察に行った人が、王政が倒されて民衆の時代になっているのをどんな目で見たのだろう。もう1つ大きな革命を起こさないと時代に遅れていくと感じたのではないかと。ものすごい恐怖だったのではないか。なんのための明治維新だったのかと・・・日本は1つ大きく遅れていると感じただろうし、もう1回多くの血を流さないとならないと感じたのではないと思う。

 

それにしても人生で1番長い小説だった。