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ええと、これで10本目なので、生涯見た映画の中で本当に好きな映画の1本をあげます。この映画はネットフィリックにはアップされていないしレンタルにもなかなかないです。
この映画「ライトスタッフ」は、NASAのマーキュリー計画の物語。第二次世界大戦が終わった1947年にエドワード空軍基地で音速を超えるジェット機のテストとして、後にマーキュリー計画に加わるアメリカ中のパイロットが集まってくる。その中にチャックイェーガーという世界で初めて音速を超えたパイロットもいた。チャックイェーガーとマーキュリー計画の宇宙飛行士7人を軸に物語が描かれていくんだけど、7人もいる宇宙飛行士も、ちゃんと見分けがついてしかも、人物の描きかたがとてもうまいので、映画を見ていて混乱することないです。もちろん事実とは異なる部分があるが、とにかく、劇場公開版が160分あっても全く気にならないのは、脚本がとにかく素晴らしからだと思う。ちなみに完全版があって、193分あります。
この映画は、映画っていかに素晴らしいかを見せてくれる。同じような映画でデミアンチャゼルの「ファーストマン」という映画があるが、デイミアンチャゼルにしてもこの映画を超えることができないくらい。もうね、最後の最後はものすごく深いです。あまりにも深すぎてもう涙がとめどなく溢れました。
やはり監督のフィリップカウフマンがすごいのは、これだけ長い映画でも映画の中に没入できてしまう映画をつくってしまったことだと思う。映画の終盤にサリー・ランドの舞があるんだけど劇場で見た時、少し無駄に長いかなと思ったけど改めて見てみると全く気にもならなかった。
この映画。劇場公開版と完全版があるのだけど、完全版を見たことがなくアマゾンで購入しようと思ったら、危なく「地獄のライトスタッフ完全版」という映画をポチッとしそうになってしまった。みなさん気をつけましょう。
フィリップカウフマンって、この映画だけがなぜか異常なくらい輝いてる。
監督のフィリップカウフマンの作品の個人的なベストをつけると。
1 ライトスタッフ
2 ワンダラーズ
3 存在の耐えられない軽さ
4 ライジングサン