知床に行った帰りに、子供の頃に父が連れて行ってくれた、薫別に行ってきた。
子供の頃、毎年、イトウ釣りに行っていたのだけど、ある年、台風の直後で全く釣りにならず、観光だなと言って浜頓別に宿泊。朝、9時にホテルを出て、この年、薫別の鮭がニュースになるくらい遡上していたので、薫別まで連れて行ってくれた。
この薫別を行ったことが子供の頃の強い記憶で、死ぬまでにもう一度行きたいと思っていた。浜頓別から斜里までも遠く、根北峠を通っていた頃には、かなり日が傾いていて、この峠が全く見晴らしがよくなく、知床半島の根を横断する道が長く長くただただ不安だった事しか記憶にない。
そして今日、その根北峠は、子供の頃の記憶と同じで、見晴らしがなく、ただただ長かった。峠を降りて、地図ではすぐたが、自分が運転すると思っていた以上に距離があった。その薫別川、全く記憶が無い。橋の上から見たのか川岸から見たのかすら覚えてない。ただ父は、この風景を私に見せたかった。
子供の時、このまま尾岱沼まで行ってくれた。尾岱沼の素晴らしい風景は、自分大切な人に見せてあげたい風景。父は別海側から尾岱沼を見せてくれた記憶。今回、左に曲がって尾岱沼の車で行けるとこまで行ってきた。
運転しながら、ここに連れて行ってくれた時、父は何歳だったかな?とか、誰と一緒だったかな?と色々思い出した。
こうゆう小さな記憶を、数えきれない程、残してくれた。この歳になって、この記憶が宝探しのようになっている。父が見せてくれた素晴らしい風景や記憶を大切な人を見せてあげる事が、私が生きている意味の一つだと思う。それがけして、相手に伝わらなくても、いつか思い出してくれると思う。
