C型肝炎治療楽の発達によりHCVウイルスの駆除はほとんど
96%以上可能になりました。インターフェロンを使わず
ソバルディ、ハーボニー、ヴィキラックスというような
飲み薬だけで治療ができるのいうのだからすごいことです。
しかも副作用もほとんどないというから治療も進歩したものです。
ただしi副作用がほとんどないといっても、患者によってその程度が大きく違います。
ただしi副作用がほとんどないといっても、患者によってその程度が大きく違います。
治療歴があるかないかでも違いますし、他の既往症状の有無によっても
異なります。軽い人は軽い、合併症や耐性がある場合はそう楽でもないのです。
しかしインターフェロンに比べれば雲泥の差であることはたしか。
「ケンシュツセズ」24週連続になると著効ですと医者さんから告げられます。
「ケンシュツセズ」24週連続になると著効ですと医者さんから告げられます。
これは肝炎治療がうまくいっているという意味で肝炎が治ったとか完治した
ということでは決してありません。
次の図をみてもらえばわかりますが、ウイルスがいなくなったあとの状態は
それぞれちがいます。ウイルスが検出出来ないという点は同じですが
、肝臓の状態は個人差がかなりあります。
ということでは決してありません。
次の図をみてもらえばわかりますが、ウイルスがいなくなったあとの状態は
それぞれちがいます。ウイルスが検出出来ないという点は同じですが
、肝臓の状態は個人差がかなりあります。
肝臓は再生する臓器ですから、時間をかけて元の状態に戻ろう
とします。これが肺とはまったく違う点です。下の図のF1の状態ならF0まで時間は
とします。これが肺とはまったく違う点です。下の図のF1の状態ならF0まで時間は
そうかかりません。この場合は、自然に肝臓の状態は段々よくなっていきます。」
しかしF3以上ならそうはいきません。うまくいって数年です。いやもっとです
それでも表面のボコボコのままってこともざら。
しかしF3以上ならそうはいきません。うまくいって数年です。いやもっとです
それでも表面のボコボコのままってこともざら。
つまりウイルスがいなくなったのに、再生能力が弱いと肝臓の状態が良くならない
こともあるのです。(こういう場合は移植をすることもある)
長年のウイルスの影響で肝臓の表面は炎症を起こして、キズついた部分
が線維化しています。最終的には繊維化の部分は傷のように残るので元とおりには
ならないと考えていいでしょう。
ハーボニーやヴィキラックスを飲んだからといって繊維化が
すぐに解消したりしないのです。繊維マーカーなんてのもありますが
この信頼度もある程度しかあてになりません。
ケンシュツセズになれば、ウイルスがいないのですから
肝機能はかなり回復します。
ただし血液検査はアウトプットであって、臓器の状態そのものを表して
いません。AST,ALT,GTPγGTPなどの数字はもちろん正常値内であることが多いです。
ではAFPが正常値が正常ならば今後は発ガンすることはないのでしょうか?

繊維化とは?
ところで飲酒は線維化に影響はないのでしょうか?
これについては、現在あまりはっきりしたことはいえません。
著効後飲酒していいかといえば、
しかし繊維化の進行している状態でアルコールを
取れば肝臓に大きな負担がかかることはたしか。
なかには治療中だけ禁酒するなんて人もいるみたいですが
それはまったく無意味。とりわけ肝硬変だと繊維化は簡単には解消しません。
アルコールを摂取することでかえって悪化してしまいます。
著効になったのに発ガンしたという人は、インターフェロン治療後
もたくさんいます。なぜそんなことになるのか?
多くの場合、治療をする前と同じ生活を送ってしまったからというのが答。
ガンはウイルスの病気ではありません。
c型肝炎ウイルスに感染することで遺伝子変異が起こり
-この指摘はなかなか興味深いものです。というのも
すぐに解消したりしないのです。繊維マーカーなんてのもありますが
この信頼度もある程度しかあてになりません。
注 日本肝臓学会の2008年リーフレットでは10年間でF1- 5%,F2-15%F3-30%,F4-70以上の
推定発ガン率とある。これはインターフェロン治療時代のデータで上記の数字よりもリスクが高い
経口剤治療のみの場合今後どれくらいの数字がでるかはまだ分からない。発がん率の
リスクに関してはまだデータが十分でないので今後新しいデータが出てくる。
ケンシュツセズになれば、ウイルスがいないのですから
肝機能はかなり回復します。
ただし血液検査はアウトプットであって、臓器の状態そのものを表して
いません。AST,ALT,GTPγGTPなどの数字はもちろん正常値内であることが多いです。
ではAFPが正常値が正常ならば今後は発ガンすることはないのでしょうか?
これは現在のマーカーなので将来予測にはなりません。
ある程度反映しています。
しかし肝生検をしないかぎり詳しいことはわかりません。
しかし肝生検をしないかぎり詳しいことはわかりません。
フィブロスキャンは肝生検をしないで、肝臓の硬さを超音波で
測ることで、繊維化の度合いを知ろうというものです。
この繊維化を解消することが発ガン防止の最大の課題になります、
繊維化は時間の経過とともに肝臓の再生により消えていく部分も
ありますが、時間をかけて消えていきます。
繊維化は時間の経過とともに肝臓の再生により消えていく部分も
ありますが、時間をかけて消えていきます。

繊維化とは?
ところで飲酒は線維化に影響はないのでしょうか?
これについては、現在あまりはっきりしたことはいえません。
著効後飲酒していいかといえば、
しかし繊維化の進行している状態でアルコールを
取れば肝臓に大きな負担がかかることはたしか。
なかには治療中だけ禁酒するなんて人もいるみたいですが
それはまったく無意味。とりわけ肝硬変だと繊維化は簡単には解消しません。
アルコールを摂取することでかえって悪化してしまいます。
つまりF3以上のレベルの人には酒の解禁などありえないのです。
それでも代償性肝硬変レベルだとまだ回復の見込みがあります。
それでも代償性肝硬変レベルだとまだ回復の見込みがあります。
非代償性になると自力再生が難しいので肝硬変を進行させないことが大切。
どうせ飲むなら繊維化の程度がかなり下がってからでしょう。
どうせ飲むなら繊維化の程度がかなり下がってからでしょう。
(それでも将来の発ガンしないとはいいきれません)
著効になったのに発ガンしたという人は、インターフェロン治療後
もたくさんいます。なぜそんなことになるのか?
多くの場合、治療をする前と同じ生活を送ってしまったからというのが答。
すなわちたガンの芽が、飲酒や脂肪肝などの要因で
出てしまったということです。
ガンはウイルスの病気ではありません。
c型肝炎ウイルスに感染することで遺伝子変異が起こり
臓器にキズがつきその数が増えて繊維化してガンに成長していきます。
つまりウイルスが消えても、遺伝子エラ-によるキズがある限り、予断を許さないのです。
つまりウイルスが消えても、遺伝子エラ-によるキズがある限り、予断を許さないのです。
ウイルスが消えただけでは左のようにはなりません。
右のようではないとしてもきれいな状態でないことが多いのです。
じゃあ血液検査がなぜ改善してるんだって言う人いるでしょう。
それは繰り返しますが、血液検査は臓器の状態を血液を通じて
間接的に測定しているだけの話
(フィブロスキャンでも実際の状態がどうなのかがわからない)
そこでリスク因子を減らすため
どういうものを食べればいいか、どういう生活をすればいいかが重要
どういうものを食べればいいか、どういう生活をすればいいかが重要
になってくるわけですが、この点は前のブログにあるとおりです。
これは一次予防と言いいまして患者レベルでおこなうべきもの。
ただし発ガンしても早期発見できれば完治できる見込みはあります。
ただし発ガンしても早期発見できれば完治できる見込みはあります。
転移性の場合は治療成績もよくありませんが、原発性の場合は
治療成績も良好です。とりわけラジオ波焼の成績が高いです。
なので画像検査を検査を含めた、定期検査は絶対必要です。
検査による治療は2次予防。こうなる前に食止めたほうが楽でしょう。
ハーボニーはウイルスを駆除はしますが、夢の新薬ではありません。
検査による治療は2次予防。こうなる前に食止めたほうが楽でしょう。
ハーボニーはウイルスを駆除はしますが、夢の新薬ではありません。
肝硬変の進行や脂肪肝、発ガンリスクまではどうにもならないのです。
SVR後にどうなっていくかは患者しだいです。あくまで自己管理
病院では栄養指導や運動療法まで指導しませんから、「悪くなったら
きてください。検査は必ず受けてください」というスタンス。
最後にある肝臓専門医の見解を引用しておきます
「IFNフリー療法は経口薬のみで簡単に副作用なく治療できるので、気軽に治療を開始した
患者様が、SVR(著効)を達成した途端に『これで治った』と誤解し、その後全く受診しない
状況がありえます。SVR後の肝がんリスクは前述のとおり決してゼロにはならないので、
肝がんのリスクや定期的な受診の必要性を、患者様にあらかじめきちんと説明しておく必要があります。
しかし、抗ウイルス療法に関する説明を行う際に悩ましいのが、IFNフリー療法による肝がんリスクの抑制効果をどのように伝えるかです。肝機能検査やアルブミンの推移から、IFNフリー療法でもSVRを達成すれば、肝機能と肝予備能が高まってきます。肝線維化もゆっくりですが改善しますし、発がんマーカーの1つであるAFPも低下してきます。AFPが5ng/mL未満だった患者の割合の推移を見ると、IFNフリー療法とIFN療法との間に大きな差はありません。両群の患者背景を見ると、IFN療法を受けられなかった患者がIFNフリー療法を受けているケースが多いので、IFNフリー療法群は肝がんリスクがより高い集団となります」
-この指摘はなかなか興味深いものです。というのも
インターフェロンフリー治療はインターフェロン治療が受けられなかった患者が
多いわけでその分、インターフェロン治療をおこなった患者より発がんリスクに
さらされていた期間が長いわけで今後の発がんリスクデータも過去のものとは
違ったものが出てくるわけだからです。
いずれにしろウイルスをまず消さないことには、肝臓がんの大きなリスク減には
つながらないことだけはたしかです。



