ハーボニーによる経口剤の治療が終わり、1年半が経過
しました。昨年のHCV定量検査はもちろんケンシュツセズです。
その後内科ではずっと診察がないので、精神科でおこなった
血液検査を見てみました。
これは4年前にも同じ検査機関でおこなっていますが
HCV定量検査はありません。
そこでその他の検査値の変化を見てみます。4年前は
ウイルスが存在した状態ですが幸い
AST.ALT γGTPなどは正常範囲内でした。
昨年度からHCVウイルスは検出されていませんから
AST.ALT γGTPなどはなどもしろん当然基準値内です。
(100%断定はできないが再燃の可能性は限りなくゼロ)
4年前との違いは膠漆反応の数値です。
これは慢性疾患の状況を表すもので、ZTTと呼ばれこれが
22.7 から15.7になっていますがまだ正常値ではありません。
つまりこれはまだ肝臓が炎症をおこしているという意味。
血小板数も17万台で前回18万を超えましたがこれでも
不合格。これは繊維化の状態をしるおおよそ
の目安になります。
繊維化の本当の程度はどうでしょう?
これは肝生検をしないかぎりわからないので、血液検査
やフィブロスキャンもあてにはなりません
そもそも繊維化は簡単には解消しません。これはF2
F3と段階が進むほど。解消に時間がかかります
血小板数がその証拠!つまり血小板数があまり増えてない
ということは肝臓蘇生回復スピードが遅いのです。
なお今回AFP など腫瘍マーカーは検査していませんが、前回は
陰性でした。これは予測マーカーとしてはあまり意味はありません。
つまりこれらをみても明らかなように、ケンシュツセズが継続
するだけではとても肝炎が治ったことにはならないのです!
私は正直言って昨年著効の後もかなり厳しい、食事制限、禁酒、
運動療法などをおこなってきました。
いっときその成果も顕著に現れたように思えましたが、2ヶ月後には
肝機能も軒並みダウンです。
つまり著効になっても、肝臓自体の状態が改善しているかどうかは
まったく不透明なのです。
ただ体感的には、かなり違ってきています。
絶好調といっていいほど調子がよいのです。持久力も前の
倍くらいついてきて、全速力疾走ができるまでになりました。
しかし肝臓に関しては自覚症状はないに等しいので
体感なんてあてになりません。これをたよりにしていたら
大変なことになります。まず検査それも定期的な画像検査は
とても重要です。私は肝硬変では
なかったので、肝臓の予備能力(再生力)が十分あったのでしょう。
ゆるやかな回復を見せています。しかしです。
「あなた肝炎は治ったのでしょう。なんで酒飲めないの?」
こういう質問が一番困ります。
確かに肝機能は悪くはなし問題ないように見えます。
しかし、やはり回復のスピードが遅いことは間違いないのです。
しかもアルコールはガンの芽、遺伝子エラーからおこる
繊維化に影響します。つまり発癌リスクがゼロでないというのは
オーバーではないのです。
少なくともあと数年は要注意状態は続くとみていいでしょう。
ある医師によりますと4年に1段階繊維化くらいは解消いくそうです。
C型肝炎患者は著効になってもまだまだ安心はできないのです。
「ウイルス駆除が治療のゴールではない。」
上記の肝臓専門医の先生のお言葉です。