自分でつかんだ世界の防衛 | 酋長のブログ

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日々のあれこれ思うことをつづります。

今年12月、遂に引退することになった田上明。
三冠、世界タッグなど頂点を極めた田上だが、
その大きな起点となったのが、1992年だったように思う。

この年の3月、エキサイト・シリーズの武道館大会にて、
田上はジャンボ鶴田とのコンビ「鶴明砲("かくめいほう"と読む)」で、
ゴディ&ウイリアムスを破って、
田上にとっては自身初めてとなる世界のベルトを巻いた。

まだまだこのときは、なんとかジャンボに世界を獲ってもらった、
という感じだったが、
世界のベルトを持った田上はその後急成長を見せる。

6月、スーパーパワー・シリーズの武道館大会では、
三沢&小橋組を退け初防衛に成功。
それも、田上自らがピンを奪っての防衛。
この試合後に三沢も田上を評して、

「なんか不気味になったよね。自分がやらなきゃって目覚めたんだろう」

と田上の成長を認めている。

7月、サマーアクションシリーズⅠ。
タッグパートナーのジャンボ鶴田がなんとシリーズを全休。
公式発表は足のケガだが、実際のところは病魔がジャンボの体を蝕んでいたのだろう。
そんな状況のため、田上は鶴田に代わって正規軍のトップとして、
超世代軍や外人勢との戦いを引っ張っていく。

8月、サマーアクションシリーズⅡ。
ジャンボが戦列復帰するが、本調子にはない。
武道館大会で、鶴田&田上はノンタイトルながらゴディ&ウイリアムスに敗れる。
ジャンボがピンを奪われてのもので、ファンも大きな不安を抱く。

こうなるとゴディ&ウイリアムスとベルトを賭けて戦わねばならない。
必然的に、10月のジャイアント・シリーズにて迎え撃つことになった。

1992/10/7 大阪府立体育会館
▼世界タッグ選手権
<王者組>ジャンボ鶴田&田上明 VS <挑戦者組>テリー・ゴディ&スティーブ・ウイリアムス


体の線がひとつ細くなった感の否めないジャンボ。
やはり本調子にはなかったが、その分田上が頑張った。

髪の毛も短くし、気のせいか堂々としているような感も受ける。
試合序盤に放ったウイリアムスへのラリアットもなかなか強烈。
馬場さんも「最近はやられっぱなしじゃなくなってきた」と評価している。

しかしジャンボが本調子じゃないので、出番は必然的に田上の方が多くなる。
中盤、ゴディ&ウイリアムスに捕まって10分以上のロンリーバトル。
なかなかタッチさせてくれない、このあたりゴディ&ウイリアムスがうまいんだよね。

ようやくジャンボにタッチするも、今度はジャンボが捕まり、
ほどなくして田上にタッチ。
ここから田上が頑張った。
場外のウイリアムスにトペを敢行。
決してね、三沢とかに比べたらきれいじゃないし、器用でもないんだけど、
この巨体で飛んでくるんだから、
確かに三沢の言った通り、目覚めたら不気味。
このダイナミックさはのちに四天王~ノア時代では、
ここ一番で噴火する「田上火山」として、とんでもない爆発力があった。

そう言えば高校のときにある友達が言ってたね。
「四天王の中で一番強いのは田上」
だと。ある意味正解。肉体的な底力は一番かもしれない。

でも、中には、
「田上だったら俺でも勝てる」
と豪語してた友達もいたんよね。そう、森田くん。


アホか!勝てるかい!!!

話は試合に戻るが、トペは決まったが、
またこれから田上が捕まってしまう。
ゴディのラリアットも3連発食らってしまう。
そして、分断!
これである!
当時のゴディ&ウイリアムスの強さ、うまさ。
勝負どころで相手を分断し、カットを阻む。

ジャンボが場外に分断され、田上が合体のパワーボムを食らう!
万事休すか?!と思われるが、なんとかジャンボがかいくぐってカット!
しかしまた分断、今度こそ危ない!
しかし田上がゴディのパワーボムはロープをつかんで阻止、
そして、ここで出たジャンボのバーックドロップー!!!
若林アナも絶叫!!
副音声は気にするな!

さあ試合が正念場を迎える!
田上が耐えて耐えてジャンボにタッチ。
ジャンボもここ一番で見せるダイビングボディアタックを放つが、
すぐに反撃を食らう。
う~ん、ジャンボの強さに翳りが見える。大丈夫か?!

しかし、今はタッグパートナーが頼もしいのだ!
田上が頼もしく強くなってきたのだ!
信頼するジャンボは、そんな田上にタッチ!

田上は自身単独のバックドロップをはさんで、
ジャンボと合体のバックドロップとのど輪落としでゴディを追いこむ!

ジャンボは脇役に徹するようだ。ウイリアムスをカットする。
もう田上に任せた!!
田上は、ランニングネックブリーカー、そしてのど輪落とし!
一度は返されるも、もう一発!
遂にはゴディから3カウントを奪った!!

いや~実に、試合時間の7割~8割方は田上が戦っていたんじゃないでしょうか。
それだけジャンボの体調が良くなかったということなんでしょうが、
「自分がやらなきゃ」って目覚めたということでしょうか。
田上が、自分の力でつかんだ世界の座の防衛でした。

この試合が、結果としてジャンボ鶴田の最後のタイトルマッチとなりました。
この次のシリーズ、92世界最強タッグ決定リーグ戦から、
ジャンボは本格的に戦線を離脱します。

翌1993年5月には、田上はそれまでライバル関係にあった川田利明とタッグを組み、
いわゆる聖鬼軍を結成し、打倒三沢を目指すわけです。
四天王時代の始まりです。

個人的にはこの92年10月の世界タッグが、
田上にとって大きかったんじゃないかなあと思います。
明らかに強くなっていってますしね、
前年には多かったブーイングが、
いつしか大きな声援に変わっていったのは、
ファンが田上の頑張り、力を認めていったからなんでしょうね。

四天王。今年、小橋に続いて、田上も引退します。
川田が唯一、引退は表明はしていませんが、
事実上、四天王全員がリングからいなくなってしまうのです。

当時ものすごい夢を見せてくれた四天王、本当にありがとう!
もちろん小学生時代の猪木、ジャンボ、天龍にも感謝だが、
高校時代のジャンボ、そして四天王が引っ張った全日本に熱くハマっていなければ、
今の活動はなかったと思います。

私ができることねえ、
それはもう、ライヴしかないよね。
今年は、やらなきゃいけない曲があるでしょ。
四天王それぞれの曲はやって、YouTubeにもアップされてるけど、
四天王の中でまだやってない曲もあるからね。

今日、鹿児島に住む親友が、飛行機のチケットを取ったって連絡があった。
本当に見に来てくれるんだ、うれしいねえ。
当時同級生で同じく熱くなってたかけがえのない親友だからね。
もうチケットをおさえてくれるとは、その思いに応えたい。

まだやってない曲、演奏は簡単じゃないだろうけど、やれないことないからね。
それぞれの曲はやってるんだから。
やるよ!