私はこの試合を真っ先に思い浮かべる。
1993/2/28 日本武道館
▼世界ジュニアヘビー級選手権
<王者>渕正信 VS <挑戦者>菊地毅
当時の渕は、世界ジュニアに敵なし状態。
確か13回か14回連続防衛したはず。
菊地、小川、スリンガー、マレンコ兄弟、ピート・ロバーツや、
一度はダニー・クロファットも退けたはず。
当時の渕は、非情なまでの攻め。
いろいろと思いだすものもあるが、
まずはやっぱりこの試合。
のっけから菊地が飛ばしてますね。
短期決戦のつもりだったのか、
ジャーマン、ブレンバスター連発、ダイビング・ヘッドバットにゼロ戦キック。
ハイペースで技をたたみかけますが、
そう簡単に渕は沈みません。
菊地が再度のジャーマンにいこうとしたところ、
渕が腕をとって返して、わりと決まってしまったのか菊地が悶絶。
ここから赤鬼・渕の逆襲が始まります。
まだ5分も経ってませんハイペース。
いいですねえ、菊地の痛めた腕を振り回して倒して、
怒りのグーパンチ!
そしてこの間合いがまたイイ!!
菊地もフィッシャーマン、ジャーマンと反撃しますが、
渕も顔面キック、延髄斬りで応戦。
ようやく5分経過!
菊地のゼロ戦キックをすかし、顔面キックにグーパンチ。
渕もダメージが残りつつも、
顔面へのドロップキックなど、次第に本当の王者ペースになってきました。
しかし技が的確だ。
菊地が本当にダメージを受けてます。
そして!遂にきたーーーーっっ!!
バックドロップ大連発!!!
動画時間にして、
1発目…6:30
2発目…6:37
3発目…6:43
一旦フォールも、
4発目…7:22
5発目…7:38
菊地のファイティングスピリットもいいんですよ。
でもね、渕の非情さがまたイイ。
延髄斬りをすると、菊地がロープにノドをしたたかうちつけてしまう。
このあたりの非情さが、また懐かしいですなあ!
「コラ菊地!」
渕の声に菊地もガムシャラにいくが、
渕のドロップキックは右足は菊地の顔面をヒット。
6発目…9:52
観客の「あ~~~」という声。
今日も菊地は負けてしまうのか!
ミミズのように地を這う菊地を、
渕が上から獲物をつかまえるように立ちはだかる。
楽しんでいるようだ。
7発目…10:15
それでも菊地は渕にしがみついて立ちあがってくる。
その菊地が立ちあがるのをしかと待っている渕。
クモの巣にひっかかってきた獲物をどう料理するつもりなのか。
8発目…10:34
もうダメか、なんとか逃げようとする菊地も、
もう毒グモの思うつぼだ。
9発目…10:48
こりゃもうダメだ…。
10発目…10:59
最後はフィニッシュにふさわしい、角度あるバックドロップ。
菊地はもう動けない。完全なるカウント3。
実にバックドロップ10連発。
なんたる強さ。強すぎる。
誰が当時のジュニア戦士が渕を倒せるのか。
もう倒せる選手がいないのでは?
そう思われたからこそ、
あのダニー・クロファットが挑戦してきたのだろう。
この最初のクロファット戦がまた良いんです。
次回の渕正信シリーズを、お楽しみに。