中でも力学は、非常に重要な分野である。
最近よく受験生にする質問があります。
次の問題は、どのような答になるであろうか。
問.

「上図のように、水平面と傾斜角θをなすなめらかな斜面がある。
この斜面に沿って、質量mの物体が地点Aを初速0で滑り落ちる。
AB間の斜面上の距離がℓであるとき、地点Bでの物体の速さを求めよ」
図は「物理の考え方」から抜粋しました。
この問題は非常に易しいです。
答は求まるでしょう。
では、次の問題はどうでしょう。
「上の問題で『力学的エネルギー保存の法則』を用いて解いた場合、その法則を用いた理由を的確に述べよ」
この問題も本来は易しいです。
非常に単純な条件設定ですから。
しかし、この問題を的確に正解しない限り、
力学的エネルギー保存の法則の基本がわかっているとは言えません。
公式を覚えて前者の答は求まるが、後者の答が書けないようでは、
表層の事柄を覚えているだけで、本質は何ら理解していないということです。
どの教科書、参考書にも掲載されているはずの原理・原則を、
上図の設定で具体的な力名で述べれば、それが後者の答になります。
なんだそんな簡単な事をわざわざブログに載せるなよ、と叱られそうですが、
この後者の問いに答えられない受験生、それも京大・阪大を物理選択で目指す受験生が、
どうやらわんさかいることが現実なのです。
この後者の問いにしっかりと自信を持って短時間で答えられた受験生は、
答えられない受験生と比べて『力学的エネルギー保存の法則』に関してはかなりリードしていることになるでしょう。
あくまで、相対的に、の話ですが。
え?答?
だから教科書に載ってますって。
次のシリーズまで待ってください。
次のシリーズといっても、
スーパーパワーシリーズ、来日外国人選手を、
BGMマシンガンに乗って紹介するわけではありません。