1990/6/8
90スーパーパワーシリーズ最終戦
日本武道館
ジャンボ鶴田vs三沢光晴
このシリーズ開幕戦の東京体育館で、虎のマスクを脱いで素顔になった三沢光晴が、シリーズ最終戦にジャンボ鶴田に勝った!
内容より結果を求めた三沢、善戦ではダメだ、勝たねばならない。タイガードライバーこそ打てなかったが、最後は鶴田が三沢にブレーンバスター→三沢が空中で返して逆にバックドロップ→これを鶴田も空中で体を返して三沢に覆いかかりフォールへ→それは再び三沢が返してフォール、カウント3という返し技の応酬だった。
若林アナ「三沢が勝ったー、三沢が勝ったー、三沢が勝っ、たぁあ(声枯れ気味)」
武道館にスパルタンXが流れる。「本当にカウント3つ入ったの?」と三沢が和田京平に確認する。
勝った。勝ったんだ。本当に勝ったんだ!
三沢が肩車をされる、川田、小橋、田上が祝福する。
「三沢が泣いてますよ!」週刊ゴング・解説の竹内さんが叫ぶ。「三沢が泣いている!」と若林アナ。武道館は「ミサワ!ミサワ!」の大コール!
この場面を何回見ただろうか。テレビ中継を深夜に見て、後日その録画を見て、後々何度となくこのシーンはテレビで流れた。
「鶴田の時代は終わっていません。でも、三沢の時代はも~う始まっています!」
このあと9/1に鶴田vs三沢の再戦があり、鶴田が勝つわけだが、6/8に三沢が鶴田に勝ったことで、確かに新時代が到来した。
「ニューヒーロー誕生~!」
天龍が離脱し、鶴田と三沢、ここに新旧の軸が確立。のちに田上が鶴田と組み、鶴田、田上、渕、小川の鶴田軍と三沢、川田、小橋、菊地の超世代軍。川田と田上の抗争もあった。
そして三沢、川田が世界タッグ、小橋、菊地がアジアタッグ、遂には三沢が三冠。
のちに鶴田が戦線離脱すると、川田が三沢超えのため、田上と組んで、渕、小川と聖鬼軍。三沢は小橋、菊地、浅子と組む。
数々の時代の流れができることになるが、タイガーマスクを脱いで起点となり、鶴田に勝って大きな風穴をあけた。
90スーパーパワーシリーズは、新生全日本プロレスにとって、とてつもなく大きな意味をもつシリーズとなった。天龍らの選手大量離脱直後の危機的状況下でのシリーズだったが、全日本に残った選手が一丸となって、この危機を乗り越え、劇的なチャンスに確変したシリーズだった。