本日は、N.Noboriryuです。

①人工交配 :N.Balmy Koto(thorelii×maxima)×khasiana、1984年一正園殿

       作出
②入手時期 :2002年頃
③入手元  :jcps殿
④生長度合 :非常に生長が早く、1年で1~2m程伸長
⑤栽培難度 :超簡単、高温、低温、乾燥に強い
⑥挿し木  :水挿し、鹿沼挿し、ミズゴケ挿し、何れもほぼ100%発根
⑦嚢の大きさ:30cm前後
⑧雌雄   :♂、主として5月、10月頃開花

”ノボリリュウ”名前が良いですね。八丈島の登龍道路、登龍峠から冠されたものだったと記憶しております。本種は種名の通りぐんぐんと天高く登るに相応しい程の生長をする品種です。入手当時は10cm位の挿し木苗でしたが、その後は温室内を駆け回ってジャングル状態になっていました。2019年及び2020年は大々的にカットしまくりましたので、現在は小さな挿し木苗を2株残すのみとなってしまいました。唯、挿し木をすればいつでも増えますので心配はしていませんが…。今は何とか場所が確保出来る見通しになったことから、立派な株に仕立て上げようと目論んでいます(^_-)-☆。
宅内での成長速度は年間1m程度ですが、温室内では1年で2m以上成長します。周年成長するのでめっちゃ早く、その速度は恐ろしいです。本種とN.Facile Kotoが一二
を争う状況で、あっという間にジャングル化してしまいますね。そう言えば最近はN.Ile de Franceも同程度の生長をしています(^.^)。
本種のロゼット期間は一時的で直ぐ徒長します。節間は10~20cm程度、上位捕虫嚢はペンシルの様に細長くなり、長さは25~30cm程度になります。捕虫嚢の
色彩も、着く位置、時期、環境(温室度、日照度合い等)により随分異なります。兎に角、高温、低温、乾燥に強い強健種で、初心者の方には超お勧めの品種でしょうか。
本種の花粉は非常に稔性が低く、交配しても殆どの種子が「しいな」になる様です。それでも僅かな種子は採れますので、我が家では本種を父親として5品種程育種して
います。N.vikingの交配種を除いては、何れも本種が顕性遺伝の様で、N.maximaの血が強く引き継がれている様に思います。下段写真左から、

1.2011年9月5日、中間枝の腋芽から出来た最初の頃のロアー、色合い
  がとても赤く美しい
2.2011年10月4日、こちらも中間枝の腋芽に発生したロアー、色合い
  が薄いが、ずんぐりとした典型的なロアーの様な感じ
3.2011年10月15日、こちらは地際に出来たロアー、非常に濃い臙脂
  色って感じ。嚢の付く位置、温度、湿度、陽の照射度合い等微妙な環境変
  化で色合いも全く異なってくる
4.2012年5月26日に撮った花序(雄花)。本種は非常に開花しやすく
  花粉量は多いが稔性は低い
5.2012年9月5日、1m以上伸長した枝に出来たミドル辺りの嚢、非常
  に細長く簡単に30cm以上の嚢が出来る。この頃の蔓は良く蛇の様にく
  ねくねする事が多い
6.2012年12月4日、2mほど伸長した茎に出来たアッパー。漏斗型に
  なり色彩も乏しくなる

1.2013年6月6日、地際に発生した腋芽に出来たロアー。この株は戸外
  栽培で、直射十分なので良い感じの色合い
2.2013年9月20日、ドス黒い色合いのミドル
3.2014年3月2日、挿し木していたものが発根した様子。本種は真冬で
  も挿し木が成功する
4.こちらから3枚は2015年1月1日に撮ったもの。これはアッパーにな
  りかけの嚢で未だ色が載っている。そう言えば随分と写真を撮っていなか
  った
5.この嚢はとても赤味が強い
6.こちらは一寸ショボイ嚢だが、蜜の噴出が凄い。本種はとても蜜の発生量
  が多く、枯れ葉、枯れ嚢を整理していると手がベトベトになってしまう

1.2016年10月6日、一寸色合いが薄い感じ
2.2016年11月1日、本種の色合いに近くなってきた
3.こちらから三枚は2017年1月1日に撮ったもので、こちらは既にアッ
  パー。昨秋カットしまくって大した枝が残っていないので、殆どの嚢がシ
  ョボいものばかり。( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
4.出来たばかりのアッパー
5.こちらは次に生長途中の捕虫嚢の蕾

1.2017年5月18日、挿し木苗に着いた捕虫嚢で、既にアッパーになり
  柄や色合いは随分褪せてしまっている
2.こちらは挿し木苗に着いたロアーだが、結構濃い色合いをしている
3.家の廊下で栽培しているもので、最近は夜間から朝方にかけて2~3℃程
  度まで気温が低下する。1月から2月くらいまでは0℃前後になることも
  あるが頑張ってくれる。鉢土はカラカラ状態にして、地上部が萎れてきた
  ら午前中に灌水し、受け皿の水を捨てている。これで何とか生き永らえて
  くれる強者だ
4.本種は主に春と秋に開花する傾向が強いが、不定期に良く開花する。他の
  品種に比べ匂いは結構強いと思う
5.既にアッパーになっているが、柄や色合いは未だ健在のようだ

1.2018年5月24日、挿し木苗に着いたアッパー寄りの補虫嚢。めっち
  ゃ色合いがショボい
2.2018年6月18日、こちらは別の挿し木苗に着いたアッパー寄りの捕
  虫嚢。多少色合いは載ってきた感じだ
3.2018年6月26日、間もなく蓋が開きそうな成長途中の捕虫嚢の赤ち
  ゃん
4.2018年10月5日、他の葉に押さえつけられていたため蓋が開き切ら
  ないでいる^^;
5.2018年10月29日、これは結構ズングリむっくりな感じ(^O^)
6.こちらは2019年1月1日に撮ったもので、挿し木苗に着いたアッパー
  寄りの捕虫嚢。最近は温室内の環境が全体的に悪いこともあって、まとも
  な生長は望めない

1.こちらから二枚は2019年3月16日に撮ったもので、こちらはグング
  ン伸びるアッパーの赤ちゃん)^o^(
2.徒長枝に着いた色彩の乏しいみすぼらしいアッパー
3.こちらから二枚は2019年4月1日に撮ったもので、こちらは徒長枝に
  着いたアッパー。めっちゃショボい( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
4.本種のアッパーはこの時期蛇のようにクネっとすることが多いね
5.2019年5月21日、このアッパーも軽く20cmは超えている
6.2019年6月1日、やや色合いが載っている感じのアッパー

1.2019年7月1日、結構濃い色合いだね~、それに結構蓋が大きい
2.2019年7月2日、出来たてのアッパー。これは比較的太めだね~(^^)v
3.2019年7月18日、出来て間もないアッパーで完全な尻すぼみ
4.2019年9月13日、まあオーソドックスな感じかな
5.2019年11月24日、一寸赤味がかった雰囲気
6.こちらは2020年1月1日に撮ったもので、徒長枝に着いたアッパーだ
  が、最近は切り詰めすぎかショボいのが多くなった。早く温室を拡幅して
  より良い環境下で奔放にしてやりたいものだ

1.2020年7月9日、徒長枝に着いたアッパー。出来はもうひと踏ん張り
  といったところだろうか
2.2020年7月11日、小さめの捕虫嚢だが色合いはボチボチ濃い様だ
3.2020年10月16日、徒長枝に着いたアッパー。襟は傷物だし嚢の表
  面も一寸凹んでいるね~(^^ゞ
4.こちらから三枚は2021年1月1日に撮ったもので、こちらは挿し木苗
  の徒長枝に着いたアッパー
5.挿し木苗の一つ前に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。何か大分小さめの様
  だ
6.挿し木苗に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。他の品種でもそうだが
  時々下葉に着く捕虫嚢が遅くなることがある

1.2021年11月14日、旧温室内にある挿し木苗に着いた最新の捕虫嚢。
  既にアッパー寄りだろうか
2.こちらから五枚は2022年1月1日に撮ったもので、こちらは左写真の
  捕虫嚢が着いている枝に着いた一つ前のアッパー。未だ色合いは載ってい
  る様だ
3.左写真と同じく、次に着いた最新の捕虫嚢。色合いは大分薄くなってきた
  様だ
4.こちらから三枚は別の挿し木苗に着いたもの。こちらは二つ前に着いたミ
  ドルからアッパー寄りの捕虫嚢で、めっちゃ小さいが色合いは未だ載って
  いる
5.左写真の捕虫嚢の次に着いた一つ前のアッパー。大分色合いが薄くなった
6.同じく最新の捕虫嚢。更に色合い柄が薄くなってきた。何れも旧温室内で
  薄暗い環境下で逝っていないのが不思議なくらい強健だ。早く移動させて
  やりたいのだが…。と云いつつ1年経過してしまったよ~(≧▽≦)

1.2022年5月15日、旧温室内で管理している挿し木苗個体に着いた最
  新の捕虫嚢。蓋が結構でかいヽ(^o^)丿
2.こちらから二枚は2022年8月5日に撮ったもので、こちらは生長途中
  の捕虫嚢の赤ちゃん。お陽さんがあまり当たらず青瓢箪状態(^-^;
3.こちらは徒長枝に着いた一つ前の捕虫嚢。これも結構蓋がでかいネ
4.2022年11月17日、めっちゃ小さいが比較的色味がある方かな
5.こちらから二枚は2023年1月1日に撮ったもので、こちらは何かめっ
  ちゃヘシャげているね(^^ゞ
6.徒長枝に着いた最新の捕虫嚢。本種はやはりこのslenderさが売りだね(^^

1.こちらから二枚は2023年7月22日に撮ったもので、こちらは旧温室
  内で管理している個体の現主茎に着いた一つ前の捕虫嚢
2.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。まあ、こんなものだろうか
3.2023年9月16日、1m以上徒長した枝に着いた最新の捕虫嚢
4.こちらから三枚は本日2024年1月1日に撮ったもので、こちらは徒長
  枝に着いた最新の捕虫嚢。若干弓なりになっている雰囲気だ
5.左写真の次に生長してきた最新の捕虫嚢の赤ちゃん。やけにslenderにな
  りそうな感じ(^_^;)
6.こちらは別の挿し木個体に着いた最新の捕虫嚢。完成して少し時間が経過
  している様である

1.こちらから四枚は本日2024年7月30日に撮ったもので、こちらは1
  m以上徒長した枝に着いた二つ前の捕虫嚢。既に蓋の一部分が朽ちている
2.左写真の捕虫嚢の次に着いた一つ前の捕虫嚢。こちらも同様に蓋の一部分
  が枯れている。これは水切れにによるもの(;^ω^)
3.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。水切れ以降に着袋したもので
  枯れあがりは見られない
4.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。完成までに
  はもう少し掛かりそうである

 

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