本日は、N.Sanyo'Red'です。

①人工交配 :N.ventricosa'redpatch'×Minami'Largeleaf'、1984年、
       岡村正治氏作出
       N.Minami'Largeleaf'(N.Oiso×Wrigleyana) 
       N.Oiso(Mixta Sanguinea[northiana×maxima]×maxima superba)
       N.Wrigleyana(mirabilis×Hookeriana[ampullaria×rafflesiana]) 
②入手時期 :2000年
③入手元  :岡村正治氏
④生長度合 :比較的早い
⑤栽培難度 :比較的簡単、低温に強いが、高温、乾燥にはやや弱い
⑥挿し木  :水挿しで可能
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax15cm前後
⑧雌雄   :♂、1月頃

本種は現在、レッドとストライプの二種が存在しますが、本日はその内のレッドです。複雑な6種混合の人工交配種ですが、N.ventricosaの血を多く引き継いでいるせいか、着袋にはストライプよりもやや湿度を要求する様です。昼間は低湿度で植物体は乾燥させ、夜間高湿度にするメリハリのある環境を整えると良いようです。又、夏場はやや暑がるようで、嚢付きは悪くなります。
又、暫く着袋しないかと思えば、気が向いた様に連続して着袋する傾向にあります。昨夏まで五番目の腋芽が1m以上になってアッパーを着けていましたが、地際からの
腋芽が発生していないため暫くロアーが拝めていません。
挿し木についてですが、この徒長した枝を2020年7月に挿し木にしました。水挿しで発根は可能ですが、やや時間がかかる様です。唯、何れの挿し穂も無事に発根し
2021年4月にビニールポットへミズゴケで植付けました。
親株は入手して既に20年以上経過し体力がなくなりつつありますので、挿し木苗に更新予定です。光線量も多くなり気温も大分上昇してきた5月頃からは、挿し木苗に
もボチボチ着袋してきました。今までは梅雨明けまでが一番良く着袋する時期でしたが、お陽さんの影響でしょうか。昨年から今年の夏もずっと着袋してくれています。
夏場は若干小さくなるもののお休みはなさそうです(*^^)v。
挿し木苗4個体の内2個体は既に里子にでました。本種は絶対に絶やしたくない品種ですので、残り2個体を我が家の予備個体として管理しています。下段写真左から、


1.2012年6月4日、初めて本種に腋芽が発生し、最初にできた超ロアー
2.2011年11月29日に撮った親株にできた捕虫嚢。この時期は特に嚢
  付きが良い
3.2012年2月11日、捕虫嚢をアップしたもの
4.ややミドル当たりの嚢だろうか、模様、発色が中々良い感じ

1.2012年7月16日、尻ずぼみになり、色合も薄れてきた感じのミドル
2.2013年6月19日、いよいよアッパーになってきた。左の嚢は微かに
  模様と色彩が残るが、右の嚢はほぼグリーン一色
3.2013年8月24日、完全にアッパーになってしまった。これだけを見
  るとRedとは思えない
4.こちらは2013年1月17日に撮ったもので、いよいよ雄花が開花した

1.2014年8月8日、一つの汚点も無いほどグリーン一色
2.2015年4月22日に撮ったものだが、随分久しぶりの撮影。二番目の
  腋芽に生長中のアッパー
3.2015年4月30日、やっと蓋が開いた様子
4.こちらから4枚は2015年5月31日に撮ったもので、これは三番目の
  腋芽に出来たばかりのロアーからミドル一寸前位の嚢かな
5.次の嚢も大分生長中
6.次の次の嚢も既に生長中。着袋するときには必ずと言っていい程一気に出
  来てくる
7.こちらは二番目の脇芽に出来たアッパー。色白美人ってところかな

1.2015年6月3日、出来たばかりのミドル
2.2015年6月8日、左写真の嚢のその後。やや赤味が増してきた感じ
3.2015年6月27日、生長途中の嚢。尻すぼみになってきた感じがする
4.2015年7月25日、左写真の嚢のその後
5.2015年9月29日、夏場に出来る嚢は色合いも薄く一寸ショボい感じ
  になる事が多い
6.2016年1月18日、出来たてのミドル
7.こちらから二枚は2016年1月25日に撮ったも。こちらは最新の捕虫
  嚢で左写真のその後。ミドル辺りの嚢かな
8.こちらは2015年の7月1日に水挿しした頂芽枝。この頃になって漸く
  発根が始まった。発根までに半年近く要したことになる。秋口に挿した方
  が良いのか、それとも水挿しではなく鹿沼土挿しの方が良いのだろうか。
  今後検証していきたいと思う

1.2016年4月26日、既に腋芽も大分伸長し、ミドル辺りの嚢が連続し
  て着いている
2.2016年4月30日、開いたばかりのミドルだが、色合いはしけてるね
3.2016年5月27日、右の嚢は左写真の嚢のその後
4.2016年6月10日、大分柄色合い共に薄くなり、ミドルからアッパー
  へ移行する頃だろうか
5.2016年6月22日、ミドルの最後辺りだろうか
6.2016年11月19日、柄色合いが殆ど欠落してきた感じのアッパー
7.こちらから二枚は2016年11月23日に撮ったもので、グリーン一色
  になってしまったよ~
8.アッパーばかりでめっちゃ物足りない(#^ω^)早く腋芽が育って立派な
  ロアーを拝みたいもの

1.2017年1月28日、徒長枝に着いたアッパー。レッドどころかグリー
  ン一色である^_^;。それに蓋が以上に小さい様である
2.2018年5月31日、徒長枝に着いたアッパーだが、めっちゃショボ(^^;
3.2018年7月8日、こちらはミドルからアッパー寄りの様で、未だ若干
  柄が入っている
4.2019年4月4日、光線も強くなり気温も上昇してきたからか、ボチボ
  チ着袋が始まっている。こちらはアッパーの赤ちゃん
5.2019年5月2日、こちらはこの時点での主茎に着いた二つ前のアッパー

1.こちらから三枚は2019年5月2日に撮ったもので、こちらは一つ前に
  着いたアッパー
2.こちらは最新のアッパー。ほんの僅かに赤い斑模様が載っている
3.こちらは次に成長途中のアッパーの赤ちゃん
4.こちらから二枚は2020年1月31日に撮ったもので、こちらは1m以
  上徒長した現主茎に着いた一つ前のアッパー。レンズが曇ってしまい見辛
  いのはご容赦の程m(_ _"m)
5.現主茎に着いた最新のアッパー。最近ずっと腋芽が発生していないので、
  中々ロアーを拝むことが出来ないでいる(ノД`)

1.こちらから二枚は2020年10月23日に撮ったもので、こちらはこの
  7月1日に親株の徒長した主茎をカットし挿し木にしていたもの
2.頂芽枝×1、太管枝×3の4本を挿し木にしていたが何とか発根してきて
  いる。但、気温が低下してきているので定植は春にした方が間違いないか
  思案中
3.こちらから二枚は2021年4月5日に撮ったもので、こちらは挿し木苗
  の様子。結局今春まで定植を待った。根は結構ゴワゴワとしている
4.2.5号ビニールポットにミズゴケで植付けした様子。左をNO-3個体、右
  をNO-4個体として管理することにした

1.こちらから四枚は2021年4月13日に撮ったもので、こちらが一番葉
  数が多く大きめでNO-1個体として管理する。発根している様子を撮ったも
  の
2.2.5号ビニールポットにミズゴケで植付けした様子。既に着袋も始まり
  つつある
3.こちらは二番目に大きいのでNO-2個体として管理する。こちらは若干発根
  が少な目だが鉢上げには十分の根量である
4.2.5号ビニールポットにミズゴケで植付けした様子。既に着袋している
  よ~(^o^)/

1.こちらから六枚は2021年5月6日に撮ったもので、こちらから三枚は
  NO-1個体。こちらは現在の様子。無事に活着している様でε-(´∀`*)ホッ
2.良い感じのミドル寄りの捕虫嚢
3.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。もう間もなく完成しそうかな
4.こちらから三枚はNO-2固体。こちらは現在の株姿で、無事に活着し着袋が
  始まっている
5.最新の捕虫嚢。NO-1個体のそれよりは若干小さめ^^;
6.未だ小さい乍ら、次の捕虫嚢の赤ちゃんも生長してきている様だ

1.こちらから三枚は本日2021年5月6日に撮ったもので、こちらから二
  枚はNO-3個体。こちらはこの時点での様子。確かこれは頂芽枝で頂芽が溶
  けてしまったのではなかっただろうか
2.やっと着袋が始まりつつある様だ
3.こちらはNO-4個体。これが一番生長が遅く着袋もしていないが、何とか活
  着してくれている様でε-(´∀`*)ホッ

1.2021年5月21日に撮った挿し木苗NO-1個体の最新の捕虫嚢。既にミ
  ドル寄りだろうか
2.2021年5月26日に撮った挿し木苗NO-2個体の最新の捕虫嚢。蓋が開
  いて間もない様で、未だリップは完成していない
3.2021年6月16日に撮った挿し木苗NO-3個体の最新の捕虫嚢の赤ちゃ
  ん。色合いは結構濃いめの様である
4.こちらから三も枚は2021年6月28日に撮ったもので、こちらは挿し
  木苗NO-1個体の最新の捕虫嚢の赤ちゃん
5.挿し木苗NO-2個体の最新の捕虫嚢。ミドル寄りだが色合いは未だ残ってい
  る感じ
6.挿し木苗NO-3個体の最新の捕虫嚢。皆同一親株なのだが、この個体は結構
  赤味が続いて現れている

1.こちらから二枚は2021年9月18日に撮ったもので、こちらは挿し木
  苗NO-1個体の最新の捕虫嚢。既にミドルからアッパー寄りになってきた様
  だ
2.挿し木苗NO-2個体の最新の捕虫嚢。ミドル寄りだがこちらも色合いは未だ
  残っている感じだね~
3.2021年10月12日、挿し木苗NO-3個体の最新の捕虫嚢。大分小さな
  捕虫嚢だが色合いは結構濃い
4.こちらから三枚は2021年12月1日に撮ったもので、こちらは挿し木
  苗NO-1個体の最新の捕虫嚢。蓋が開いて間もない様で、未だリップは完成
  しきっていない
5.挿し木苗NO-2個体の最新の捕虫嚢。大分漏斗型になってきた様で、色合い
  も薄くなってきているね
6.挿し木苗NO-3個体の最新の捕虫嚢。少し色合いが薄くなってきた様だ。リ
  ップにはストライプが確認できる

1.2022年1月13日、新温室内で管理している挿し木苗に出来つつある
  捕虫嚢の赤ちゃん
2.2022年1月19日、左写真の捕虫嚢の蓋が開いた様子。未だリップは
  完成していない
3.2022年2月26日、こちらは左写真の個体とは別の挿し木苗に着いた
  最新の捕虫嚢。斑模様、色合いは未だ少し残っている
4.2022年3月23日、新温室内で管理している挿し木苗に着いた最新の
  捕虫嚢
5.こちらから二枚は2022年6月17日に撮ったもので、こちらは新温室
  内で管理している挿し木苗NO-1個体に着いた最新の捕虫嚢
6.こちらは左写真と別の挿し木苗NO-2個体に着いた最新の捕虫嚢。早くビニ
  ールポットからプラ鉢へ鉢増ししたいのだが中々…(^^ゞ。

1.こちらから五枚は2022年11月6日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿。未だ2号ビニールポット植えの状態だったので、このNO-1個
  体を4号プラ鉢に植替えることにした
2.植替えのため根鉢を外した様子。大した発根量ではない様だ
3.4号プラ鉢に植替えした様子。これで少しは大きくなってくれるだろうか
4.こちらは一つ前に着いた捕虫嚢。ショボいアッパーだ(^▽^;)
5.こちらは最新の捕虫嚢

1.こちらから五枚は2022年12月14日に撮ったもので、こちらはこの
  時点での株姿。鉢増し後1ヶ月少々経過し何とか活着してくれている様だ
2.こちらは最新の捕虫嚢。若干斑模様と色味が残っている
3.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。一寸蓋が開き始めた様に見える
4.こちらは更に次の捕虫嚢の赤ちゃん。こちらは完成までに大分掛かりそう
5.こちらは未だ植替えしていないNO-2個体に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん

1.こちらから二枚は2023年1月18日に撮ったもので、真温室内で管理
  している挿し木苗のもの。こちらは最新の捕虫嚢だがノッペラボウに近く
  なった
2.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。大分時間が掛りそ
  うだ
3.2023年2月17日、色合い柄共に大分薄くなってきた
4.2023年3月13日、蓋が開いたばかりの捕虫嚢。これから襟は反り返
  っていく
5.こちらから二枚は2023年3月27日に撮ったもので、こちらは一つ前
  に着いた捕虫嚢
6.こちらは左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。すっかりアッパーに
  なった感じ

1.2023年5月19日、最新の捕虫嚢。随分と白っぽい感じになった感じ
2.こちらから五枚は2023年6月22日に撮ったもので、こちらは新温室
  内で管理している挿し木苗。漸く待望の腋芽が地際から発生してきた
3.左写真の腋芽に出来つつある最初の超ロアー。これから暫くの間毒々しい
  ロアーを拝めそうだ(*^。^*)
4.現主茎に着いた最新のアッパー
5.こちらは別の挿し木苗に着いた最新のアッパー寄りの捕虫嚢。こちらの個
  体は未だ腋芽は発生していない。こちらは鉢増しもせずほったらかしなの
  で当然かも(;^ω^)
6.左写真の捕虫嚢の次に出来始めた捕虫嚢の赤ちゃん。これは完成するまで
  に暫く掛りそう(^_^;)

1.こちらから六枚は2023年12月29日に撮ったもので、新温室内で管
  理している挿し木苗。こちらは挿し木苗NO-1個体の株姿。主茎は既に逝っ
  てしまい地際から発生してきた腋芽が徐々に生長してきている状態
2.挿し木苗NO-1個体の一つ前に着いた捕虫嚢。minimumsizeだ(;^ω^)
3.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。色合いは若干良くなった様だ
4.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。僅かながら
  蓋が開き始めた様だ
5.こちらから二枚は新温室内で管理している挿し木苗NO-2個体。こちらは主
  茎が風前の灯で地際から腋芽が発生してきており、こちらはその腋芽に着
  いた一つ前の捕虫嚢
6.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。開いて間もない様で、リップ
  は完全には完成していない

1.こちらから六枚は本日2024年6月15日に撮ったもので、こちらは新
  温室内で管理している挿し木個体。こちらは現在の株姿。生長は何かチマ
  チマ状態である(;^ω^)
2.一つ前に着いた捕虫嚢。まあ、ボチボチの様である
3.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。嚢自体は未だ小さいがこのグ
  ラデーションが良い感じ(⋈◍>◡<◍)。✧♡
4.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。完成までに
  は大分時間を要しそうである
5.こちらから二枚は別の挿し木個体で、こちらは一つ前に着いた捕虫嚢
6.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。リップが赤く良い感じ(*^^*)

 

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