本日は、N.talangensis×sibuyanensisです。
 
①人工交配 :N.talangensis×sibuyanensis
②入手時期 :2017年10月
③入手元  :れおん6000さん
④生長度合 :やや遅い
⑤栽培難度 :普通
⑥挿し木  :簡単、鹿沼土挿しで100%
⑦嚢の大きさ:未だ5cm程度
⑧雌雄   :(・・?

種子親のN.talangensisは、インドネシア・スマトラ島のタラン山の標高1800m~2500m辺りの高山帯に自生する高地性種です。本種は1994年に記載された比較的新しい種なのですが、2005年4月にこのタラン山で大規模な火山噴火があり、自生種は絶滅したとされてます。実際の所どうなのでしょうか。私が知らないだけかもしれませんが、何とか生き残ってくれている事を切に望むばかりです。やや小型の品種ですがその補虫嚢は独特なもので、マニア垂涎の一品であることは間違いないでしょう。
一方花粉親のN.sibuyanensisは1998年記載種で、フィリピン、ミンダナオ島東方沖のシブヤン島の標高1250~1500m辺りに自生している種です。それほど高地ではないため耐暑性はあり、低地性種と同等の管理で大丈夫です。自生地の環境を見ると、風の強い斜面の低木に混じって生育していますので、通気性を良くしてしっかり陽に当てる事が必要で、陽の長くなる5月頃から本領を発揮してくる様です。
以上のニ品種による交配になります。葉身の硬さや捕虫嚢の大きさ、リップの形状などはN.sibuyanensis似、色合い柄はN.talangensis似の様に思います。
2017年の秋にブログでお世話になっているれおん6000さんから挿し穂を2本も戴きました。誠にありがとうございました。唯、輸送時のトラブルで挿し穂の基部に巻かれていたミズゴケが外れて、挿し穂自体萎びてしまっておりました(;´д`)トホホ。復活は非常に厳しい状態でしたが、取り敢えずカット部分を再度カッターで削ぎ水挿しにしてブラッチックケースに入れて密封し2週間程度様子を見ました。何とか萎れが解消され生きていましたので鹿沼土に挿し経過観察していました。そうしたら2018年の1月頃になって漸くHigh-stemの挿し穂から腋芽が動き始めました。Low-stemの挿し穂は一向に動く兆しがありませんでしたが、2018年の4月下旬辺りから漸く潜芽が動き始めました。High-stemの挿し穂は6月頃から、Low-stemの挿し穂も8月頃から着袋が始まりました。未だ小さな捕虫嚢ですが、色合い柄共に中々良い感じです(^^♪。
2020年は少しずつ徒長してきましたので、早く鉢増ししなければならなかったのですが未だできていません(;´д`)トホホ。しかも他品種の陰になって瀕死状態になっ
てしまいました。その後2021年の2月になって晴れて新温室に移動後はしっかりとお陽さんを享受し、少しずつ着袋しています。唯、一昨年に鉢増し出来ていませんし昨シーズンもできませんでした。今シーズンこそはと思っていますが…(^-^;。下段写真左から、

1.こちらから二枚は2017年10月11日に撮ったもので、戴いた当日に撮
  った挿し穂の状態。輸送時のトラブルで挿し穂の基部に巻かれていたミズゴ
  ケが外れ、挿し穂自体萎びてしまっているよ~(´;ω;`)ウゥゥ。カット部分
  を再度カットし水挿しし、ブラッチックケースに密封して2週間程度様子を
  見ることにした
2.カットした枝に着いていたであろう捕虫嚢迄同梱していただいた。既に朽ち
  始めていたが十分雰囲気が伝わってきた。中々良い感じの捕虫嚢である

1.2017年10月24日、水挿ししていた挿し穂の状態が良くなってきたの
  で、鹿沼土に挿したHigh-stemの挿し穂
2.2018年2月26日、この1月に潜芽が動き始め、やっと腋芽が成長を開
  始した
3.こちらは2018年4月26日に撮ったもので、左写真のその後の様子。徐
  々に成長してきた。雰囲気的に捕虫嚢が形成されそうな蔓の先端だね~
4.2018年7月4日、徐々に生長してきた様で、ボチボチ着袋も始まって来
  たよ~\(^o^)/
5.こちらは2018年10月9日に撮ったもので、左写真のその後の様子。若
  干徒長が始まってきたような(・・?雰囲気にも見えるが…
6.2019年1月8日、少しずつ徒長してきた感じだが、この時期着袋してい
  ない
7.こちらは2019年6月20日に撮ったもので、High-stemのこの時点での
  株姿。若干がっちりしてきた雰囲気(・・?。未だ着袋していないが、蔓の先
  端が膨らみ始めたよ~(*^^)v

1.2017年10月24日、鹿沼土に挿したLow-stemの挿し穂
2.2018年2月26日、こちらの挿し穂はやはり動きが無い。もう暫くかか
  りそう
3.こちらは2018年4月26日に撮ったもので、左写真のその後の様子。や
  っと潜芽が動き始めたよ~\(^o^)/。これからの生長に期待したいもの
4.2018年6月1日、3芽動き始めたが、真中の芽が一番良さそう。上手く
  いって2芽、最悪は真中の1芽が成長するのではないだろうか
5.2018年7月4日、今のところ3芽共に動いている雰囲気
6.こちらは2018年10月9日に撮ったもので、左写真のその後。一寸判り
  辛いが一番上の芽は止まって二芽だけ生長している
7.2019年1月8日、こちらも少し生長しているが、未だ着袋していない
8.こちらは2019年6月20日に撮ったもので、Low-stemのこの時点での株
  姿。良い具合に着袋してきているよ~\(^o^)/

1.2018年6月18日、いよいよHigh-stemの挿し穂に着袋が始まった様だ
2.2018年6月28日、左写真の嚢が完成した様子。結構濃い色合いが良
  い感じだね~)^o^(
3.こちらから二枚は2018年7月4日に撮ったもので、こちらはHigh-stem
  の挿し穂に着いた最新の捕虫嚢。色合いは未だ薄いが、これから徐々に赤く
  なってくる
4.こちらもHigh-stemの挿し穂に着いた一つ前の捕虫嚢。ん~ん、中々良い感
  じだね~
5.こちらから四枚は2018年10月9日に撮ったもので、こちらはLow-stem
  の挿し穂の大きな芽に着いた出来立ての捕虫嚢。左奥には小さな芽に着いた
  捕虫嚢も見える
6.こちらもLow-stemの挿し穂の大きな芽に着いた一つ前の捕虫嚢。こちらも左
  奥に小さな芽に着いた捕虫嚢がこっそり顔を覗かせている。着いた捕虫嚢も
  見える
7.High-stemの挿し穂に着いた最新の捕虫嚢。徐々に色が載ってきているよ~
8.同じくHigh-stemの挿し穂に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん

1.2019年1月8日、既にミドルの雰囲気で、色合い柄は殆ど無い
2.2019年6月3日、やっとそこそこの捕虫嚢が着き始めた
3.2019年6月7日、出来立ての捕虫嚢で色合いは未だ悪いが、これから徐
  々に色付いてくる
4.こちらから五枚は2019年6月20日に撮ったもので、こちらはLow-stem
  の挿し木苗の大きな腋芽に着いた二つ前の捕虫嚢
5.こちらは間もなく蓋が開きそうな捕虫嚢の赤ちゃん
6.中々良い感じの色合いになってきた\(~o~)/
7.Low-stemの挿し木苗の小さな腋芽に着いた二つ前の捕虫嚢
8.Low-stemの挿し木苗の小さな腋芽に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん

1.こちらから二枚は2019年7月7日に撮ったもので、こちらは程良い感じ
  になった捕虫嚢、後ろの二つも本種のもの
2.こちらの捕虫嚢はめっちゃショボい感じ(^^;
3.2019年08月14日、次に成長してきている捕虫嚢の赤ちゃん
4.こちらから二枚は2019年12月16日に撮ったもので、一寸ボケて見辛
  いがご容赦mの程(_ _"m)。大分色合い柄が薄くなってきた感じ
5.こちらはめっちゃショボくなった捕虫嚢。これから春まで暫しの間着袋はお
  休みになりそうかな(^-^;

1.こちらから四枚は2020年8月6日に撮ったもので、こちらは地際から発
  生した腋芽に着いた最初の超ロアー
2.地際から発生した腋芽の二番目に着いたロアー。めっちゃ小さい(^^)
3.現主茎に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。何かいやに白っぽい感じ
4.こちらは別株の現主茎に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。こちらは若干柄。
  色合いが載っている
5.こちらから二枚は2020年8月14日に撮ったもので、こちらは左から三
  枚目写真の捕虫嚢が完成した様子。やはり全体的に白っぽいネ
6.左から四枚目写真の捕虫嚢が完成した様子。出来たばかりで色合いは薄いが、
  時間の経過と共に多少は濃くなるだろう

1.こちらから六枚は2021年5月8日に撮ったもので、こちらから三枚はや
  や小さめの挿し木苗にできたもの。こちらはやっと着袋が始まった最初のも
  ので、超オチビちゃん。色合いは良い感じだね(^^♪
2.少し大きくなってきた捕虫嚢
3.次に成長してきた捕虫嚢の赤ちゃん
4.こちらは別の挿し木苗で、これもやっと着袋が始まった最初のもので、出来
  立てなので色合いは薄目でまだまだ小さい
5.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん
6.別の腋芽に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。こちらは一寸ムチっとした感じ
  で色合いも良くなりそう。もう少しで完成しそうだね

1.こちらから五枚は2021年7月9日に撮ったもので、こちらは生長途中の
  捕虫嚢の赤ちゃん。何かめっちゃぷっくらとして風船みたい(^_^)/
2.こちらは最新の捕虫嚢
3.一つ前に着いた捕虫嚢。結構deepな色合いになってきたよ~、但し超おちび
  ちゃんではあるが…
4.こちらから二枚は別の挿し木苗に着いたもの。こちらは生長途中の捕虫嚢の
  赤ちゃん
5.こちらは最新の捕虫嚢で、もう少し時間が経過すれば更に赤くなってくれる
  筈である

1.こちらから五枚は2021年11月12日に撮ったもので、こちらから二枚
  は挿し木苗1に着いたもの。こちらは出来たばかりの捕虫嚢だが超小さい(^_^;)
2.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。もう間もなく完成しそうである
3.こちらから三枚は挿し木苗2に着いたもの。結構赤味はある様だ
4.別の腋芽に着いた捕虫嚢。出来てある程度時間が経っているのであろう、結
  構濃い色合いになっている
5.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。鉢増しすれば大きくなってくれる
  筈だが、今シーズンは出来なかったので、来シーズンに是非とも実施したい
  ものである(^^;

1.こちらから六枚は2022年5月20日に撮ったもので、こちらは現主茎に
  着いた一つ前の捕虫嚢。一寸dirtyな感じ(^▽^;)
2.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。リップはこれから臙脂色っぽく
  なってくる
3.こちらは別の枝に着いた最新の捕虫嚢。まあ、ボチボチかなヽ(^。^)ノ
4.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん
5.こちらから二枚は別個体のもの。一寸調子がイマイチの様で、捕虫嚢自体豆
  粒の様に小さい(^^ゞ
6.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。少しは大きく
  なってきそうである。ってたかが知れているが^^;

1.2022年10月27日、大分生長してきた捕虫嚢の赤ちゃんでパンパン状
  態(*^^)v。間もなく完成しそうである
2.2022年11月6日、左写真の捕虫嚢が完成した様子。中々良いフォルム
3.こちらから四枚は2022年11月26日に撮ったもので、こちらは左写真
  の捕虫嚢のその後の様子。大分色合いが濃くなった
4.こちらは別の挿し木苗に着いた最新の捕虫嚢
5.小さな腋芽に着いた捕虫嚢だが、めっちゃ小さいね~(^^;)
6.こちらは次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。完成までには大分かかりそう
  だね

1.こちらから二枚は2023年3月22日に撮ったもので、こちらは新温室内
  で管理している挿し木苗に着いた最新の捕虫嚢。捕虫嚢自体は小さいが中々
  良い塩梅(*^^*)
2.別の挿し木苗に着いた最新の捕虫嚢。こちらは更にぽっちゃりとした感じだ
3.こちらから四枚は2023年6月25日に撮ったもので、こちらは新温室内
  で管理している挿し木苗に着いた最新の捕虫嚢。と云ってもリップがめっち
  ゃdirty(^_^;)
4.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。何かさえない色合い
  になるかも(;^ω^)
5.別の挿し木苗に着いた最新の捕虫嚢。こちらもリップはdirtyだね
6.次に生長してきた最新の捕虫嚢で、蓋が開き始めたばかりの様子。気温が高
  くなってきたので出来はイマイチになってきた(^^ゞ

1.こちらから五枚は2023年12月12日に撮ったもので、こちらはこの時
  点で主茎に着いた一つ前の捕虫嚢。全体的にやや赤っぽい
2.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。蓋が開いて間もない様で、リッ
  プは完全には完成していない様だ
3.こちらは別の個体に着いた最新の捕虫嚢。こちらも完成してあまり経っては
  いない感じ
4.地際から発生してきた腋芽に着いた最初の超ロアー。めっちゃ小さいが可愛
  いね~(⋈◍>◡<◍)。✧♡
5.左写真の捕虫嚢の次にできつつある捕虫嚢の赤ちゃん。間もなく完成しそう
  な雰囲気である

1.こちらから六枚は本日2024年6月8日に撮ったもので、こちらは新温室
  内で管理している個体に着いた一つ前の捕虫嚢。ややslender気味の様だ
2.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。ぽっちゃりとしてきた
3.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん
4.こちらから三枚は別の挿し木個体のもの。こちらは一つ前に着いた捕虫嚢で
  リップの色合いは渋め
5.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。色合いはやや薄目の様である
6.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。slenderにな
  りつつある雰囲気

 

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