本日は、N.Momogasaです。
 
①人工交配 :N.pervillei×khasiana
②入手時期 :2023年5月
③入手元  :wonder plants殿
④生長度合 :今のところ遅い
⑤栽培難度 :普通(・・?
⑥挿し木  :我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax5cm程
⑧雌雄   :?、我が家での開花実績無し(プリンさんのブログ記事では確か雄株

       だったと記憶)
 
N.pervilleiは、マダガスカル島の北北東に位置する、セーシェル諸島のマヘ島及びシルエット(ラプリズ)島の標高350~750mにかけて自生する種です。自生地は
花崗岩山頂辺りの岩石がゴロゴロとした場所の様です。この事は、本種が根部の通気性をよほど好むのかもしれません。又、日照も非常に好むように思えます。
本種の特徴は、先ず葉の展開が面白く、丸まった状態から展開してくるのではなく、折り紙を二つ折りにした感じから展開してきますので大変ユニークな形態だと思います。
次に、アッパーの付き方ですが、一般の種の様に他物に絡みついて伸長する登攀性にはならないようです。N.madagascariensisのアッパーとやや雰囲気が似ています。唯、こちらは葉先から突き上げる感じで着袋する雰囲気と言うより、何か宙に浮いた感じの独特な着き方になります。これは蔓が堅く短い為他物に絡まらず宙ぶらりんになった感じで、嚢自体を維持することができるからでしょうか。蔓も殆どカールする感じではなさそうです。唯、ロアーの時点ではなるべく地面に嚢を載せたいのか、鉢の中をクネクネと曲がって嚢を着地させる植生がある様です。
一方花粉親のN.khasianaは東南アジアから隔離したインドに分布するやや大型のネペンテスです。本種は高地に自生しますので、低温にはめっきり強い(7~8℃程度でも可)ですし、高温にも耐える強健種です。徒長をを始めると凄く生長が早くなり草姿も大柄です。本種はCITESⅠ類の絶滅危惧品種に指定されている貴重な種ですが、人気がイマイチの様ですね。補虫嚢自体に魅力を欠くのでしょうか、一寸芸が無いのかもしれません。以前は交配親にも良く使われた品種で、名品を数々作出してきました。
以上の両親の交配種になります。この度wonder plants殿より貴重な個体をお譲り戴きました。誠にありがとうございました。本種はHFCの土居氏作出の品種だったと思います。種名は本種の蓋の部分の形状が名前の由来だったと思います。
この5月に挿し木苗をいただきましたが、その時点では節の潜芽が僅かに動き始めた状態で既に少し発根している感じでした。その後生長は未だ遅いものの少しずつ葉身が展開し最近になって漸く初の捕虫嚢が着きました。雰囲気的にはN.pervilleiに似る様です。プリンさんのブログ記事を拝見すると親株は大き目のN.pervilleiって感じでしょうか。N.khasianaの血も侮れませんね(*^^*)。
昨夏の猛暑でも何のその問題なく生長してた来ましたので、暑さにはとても強い品種ではないかと思われます。今冬も全く問題なく生長していました。唯、生長速度は極めて緩慢ではありますが(;^ω^)。
鉢から透かして見ると未だ根量は多くないようですので、鉢増しはもう少し待った方が良いでしょうか。今後の生長に期待したいところですね。下段写真上から、

1.こちらから二枚は2023年5月20日に撮ったもので、こちらは当日の
  株姿。潜芽が僅かに動き始めている感じ
2.潜芽部分をアップしたところ。ぷっくらとしている
3.2023年7月4日、めっちゃ小さいが2枚ほど葉身が展開してきた。我
  が家の環境に慣れてきた感じで何となく大丈夫そうε-(´∀`*)ホッ

1.2023年8月30日、3枚目の葉身が展開してきたが、未だ蔓の先端は
  膨れる雰囲気ではない
2.こちらから二枚は2023年9月18日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿。5枚葉身が展開し4枚目の葉身先端が少しずつ生長を始めて
  きた。いよいよ着袋か
3.弦の先端部分をアップ。少しずつだが捕虫嚢を形作ってきている様だ

1.2023年10月5日、いよいよ捕虫嚢の蓋が開いてきたが、未だ完成と
  まではいかないか
2.こちらから二枚は本日2023年10月17日に撮ったもので、こちらは
  現在の株姿。差し穂の葉身は朽ち始めてきた。役目が終わったようで後に
  引き継ぎ。お疲れ様(*^。^*)
3.最新の捕虫嚢の様子。N.pervilleiに良く似る感じだ。嚢表面は一寸蝋細工
  の質感があるね~(*^^*)。これからの生長に期待したいものである

1.2024年3月1日、小さな捕虫嚢の赤ちゃんが少しずつ生長してきてい
  る様だ
2.2024年3月20日、生長は遅々としているが何とか無事に生長してい
  るかなε-(´∀`*)ホッ
3.こちらから三枚は本日2024年5月23日に撮ったもので、こちらは現
  在の株姿。何となく良さそう(*^。^*)
4.一つ前に着いた捕虫嚢。随分dirtyになったね~(^_^;)
5.こちらは最新の捕虫嚢。薄いグリーン一色だが何となく蝋細工の質感は見
  てとれる

 

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