本日は、N.×hookeriana Lindl.'vittata NO-2'です。

①自然交配 :N.rafflesiana×ampullaria
       自生地:マレー半島、ボルネオ島、スマトラ島、シンガポール等の

       インドネシア諸島、1881年記載種
②入手時期 :2011年6月
③入手元  :うつぼかずらの郷殿
④生長度合 :普通
⑤栽培難度 :普通
⑥挿し木  :我が家での実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax12cm程
⑧雌雄   :♂、10月~11月頃

N.×hookerianaにも色々なバリエーションがありますが、本日のこの種は極一般的で古くから栽培されているオールドタイプでしょうか。グリーン地に赤い斑模様が入り
ます。本種は入手して4ケ月程経過した位から急に元気が無くなり、枯死寸前になった事がありました。水質改善でやっと元気になったものの、他の種と比べると一寸愚
図り気味だった様です。しかも冬の低温時期は中々着袋しませんが、気温の上昇と共に着袋の兆しが見えてきます。本種も最低18℃、出来れば20℃欲しいですね。
本種の特徴って言うわけではありませんが、一寸癖なのでしょうか。環境の悪い時期、着袋シーズン最初の嚢等に良く表れるのですが、蓋が殆ど生長せず小さいままの状態で完成する感じになります。落ち着いた環境になると普通の大きさに戻る様です。特に冬場は顕著でしょうか。特に低温続きの冬季は着袋は見られませんでしたが、暖冬のシーズンはボチボチ着袋していたものの、やはり蓋は極小になることが多かったように思います。特に昨年以降現在でも不思議と蓋の小さいものや欠損ばかりになっている様です。今は大分気温が上昇してきましたのでまともな捕虫嚢が展開しても良い筈ですが、相変わらず蓋が委縮、欠損を繰り返しています。
2017年の11月に、本種を導入して初めて開花しました。雄花でした。まあ、特徴のある品種とは言えませんので交配は実施しませんでしたが…(^^;。下段写真左か
ら、 

1.入手して約3ヶ月後の2011年9月7日、やっと着袋し始めた。未開の
  嚢だが形が面白い
2.こちらは2012年9月18日の未開の嚢。1と比べるとこちらの方が丸
  っこくて色合いが薄い感じ
3.2012年9月22日、2の嚢が開いたもの
4.こちらは一週間後の2012年9月29日、3の嚢でリップの色合いが赤
  身がかってきた
5.2012年10月17日に撮ったもので、未開の嚢。未開の嚢一つとって
  も形や色合いに微妙な変化が有って面白いと思う
6.こちらは2012年11月5日、嚢の正面から撮ったもの
7.こちらも11月5日、2と同じ嚢を側面よりから撮ったもので、明らかに
  嚢が縦長になってきていると思う。ミドル当たりと思うが、それにしては
  蔓が正面に付いている
8.2012年12月17日、夜温が随分低下してきたので嚢着きも悪くなっ
  てくる。これがこのシーズン最後の嚢となった。春暖かくなるまで暫くお
  預け

1.入手した当初の2011年6月25日に撮った草姿全体。立派な苗を分譲
  していただいた
2.2012年9月18日、入手して1年以上経過するが、この時点では生長
  はやや遅めといった感じ
3.2013年4月30日、やっと株元当たりから腋芽が発生してきた
4.2013年8月24日に撮った捕虫嚢。これは結構明るい感じ
5.203年9月12日に撮ったものだが、あまり変わり映えはしない
6.2014年10月29日に撮ったもので、脇芽が生長してきた枝に出来た
  捕虫嚢。既に1年以上写真を撮っていなかった。親芽は未だ80cm程度
  だがカメラに収まらなかった

1.2015年5月29日、今シーズンになって漸く着袋し始めた。蓋の生長
  が未熟な状態
2.2015年5月29日、次の嚢が生長中の様子
3.2015年6月10日、左の嚢が開き完成した様子。一寸暗くて見え辛い
  のはご容赦の程m(_ _"m)
4.こちらから2枚は2015年6月22日に撮ったもので、こちらは左の嚢
  のその後。リップが色付き茶色っぽくなってきた
5.こちらは最新の捕虫嚢で、掌に取ってみた。大きさは概ねこんな感じ。こ
  んなレベルなのか、我が家の環境が悪いのか、きっと後者だと思うが・・・・

1.2015年8月15日、腋芽にできたロアーで、気温の高い時期に出来る
  嚢にはしっかりとした大きな蓋ができる
2.2015年11月7日、気温が低下してくると、まともな蓋が出来ずに小
  さいおちょぼ口の様な感じになってくる
3.2016年1月5日、多分昔からの系統だと思うが、これと言って独特な
  個性のある個体ではない
4.2016月1月21日に撮ったもの。今年は今まで暖冬だったせいかボチ
  ボチ着袋してくれた。唯、最近急に本来の冬になってきた様でずっと1ケ
  タ台の気温が続いており、高温を好む本種等にとっては一寸きつい
5.2016年5月18日、色合い柄共にボチボチの様だ

1.こちらから二枚は2016年9月28日に撮ったもので、こちらは最新の
  捕虫嚢。未だ気温は高いが既に蓋が無いに等しい位小さい
2.こちらは最新の生長途中の捕虫嚢。これも殆どと言って良い程蓋は確認で
  きない
3.2016年10月13日、左写真の嚢が成長した姿。ややポチャで良い感
  じだが、やはり蓋は生長しなかった
4.2016年11月12日、こちらの捕虫嚢も全くといって良い程蓋が確認
  できない
5.こちらは2017年3月9日に撮ったもので、やっとまともな蓋が出来た
  ロアーだが、蓋はやや小さいかな(・・?

1.2017年3月9日、主茎に着いたロアーからミドル辺りの捕虫嚢
2.2017年5月7日、
3.こちらから三枚は2017年11月3日に撮ったもので、こちらは腋芽に
  着いた二番目のロアー
4.めっちゃボケて見辛いが、主茎に雄花が咲いた様子。本種では初めて開花
  したよ~(*^^)v
5.こちらは腋芽の様子。大分大きくなってきたが、これからは気温が下がる
  一方なので大した嚢は着けてくれないだろう

1.2017年11月28日、生長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。気温の低下と共
  にこれからの着袋は難しいであろう
2.2017年12月5日、左写真の捕虫嚢が完成した様子。蓋はまともそう
  だ
3.2017年12月27日、左写真の嚢のその後の様子。若干色合いが増す
  位でさほどの変化は無い
4.こちらは2018年5月4日に撮ったもの。冬場の低温のせいかこの年は
  中々着袋しなかったが、漸く捕虫嚢ができつつある生長途中の赤ちゃん

1.2018年5月22日、地際からの腋芽が少し生長して着いたロアー寄り
  の捕虫嚢。何となく良い感じ
2.2018年6月28日、生長途中の捕虫嚢の赤ちゃん
3.2018年7月4日、蓋が開き始めたところだが一寸歪な感じになりそう
4.こちらから二枚は2018年10月21日に撮ったもので、こちらは蓋が
  開いたばかりの捕虫嚢って、殆ど蓋の体をしてないやん
5.こちらの捕虫嚢も蓋が未熟状態
6.こちらから三枚は2018年11月2日に撮ったもので、こちらは最新の
  捕虫嚢。季節の変わり目になるとこの様に蓋が小さくなることが多い。固
  定された遺伝形質なのだろうか
7.こちらは一寸古くなったもので、蓋が一寸汚いね~(^-^;
8.最新の葉身に次の捕虫嚢になる赤ちゃんが少し膨らんできた。これからグ
  ングン気温が低下していくが、無事に生長するだろうか

1.こちらから二枚は2019年2月4日に撮ったもので、こちらは最新の捕
  虫嚢。この時期としては蓋の大きさはまともである
2.左写真の捕虫嚢を正面寄りから撮ったもの。大して変わりは無いな
3.こちらから二枚は2019年2月13日に撮ったもので、こちらは左写真
  の捕虫嚢のその後の様子。若干色のメリハリがついた程度かな
4.最新の捕虫嚢。又蓋が小さくなったよ~(^^;。それに形がめっちゃ寸胴だ
  ね
5.こちらから二枚は2019年5月8日に撮ったもので、こちらは最新の捕
  虫嚢。気温が上昇してきているわりには蓋が奇形。それに頭部がへしゃげ
  た感じになっているよ~(^-^;
6.次に生長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。この雰囲気からするとまともな蓋にな
  りそうな感じ

1.2019年6月3日、出来て間もない捕虫嚢。未だリップは立った状態だ
  が、徐々に後ろに反り返ってくる
2.2019年6月25日、左写真の捕虫嚢のその後の様子。リップはすっか
  り反り返ってやや色合いは濃くなった。それにしても打って変って蓋の大
  きい事(^_-)-☆
3.2019年7月4日、真夏にも関わらず蓋が殆ど無いに等しいく距だけが
  目立つよ。嚢は一寸スレンダーな感じだね~
4.2019年9月2日、こちらも取ってつけたようなレベルの蓋(^^;。嚢は
  スクワットな感じで結構重量感がある
5.こちらは2019年12月8日に撮ったもので、最新の捕虫嚢の様子。相
  変わらず蓋は小さいが一寸面白い形(*^^*)。この捕虫嚢も割と重量感があ
  るよ~

1.こちらから二枚は2020年7月26日に撮ったもので、こちらは最新の
  捕虫嚢。この時期はまともな嚢が多い筈だが、これは全く蓋が欠落してい
  るね~(^-^;
2.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。完成までにはもう少しかかりそ
  う。こちらの捕虫嚢はまともな大きさの蓋が出来そうだ(^^)

1.2020年9月28日、生長してきた捕虫嚢の明日ちゃん。この捕虫嚢も
  蓋が随分と小さい様だ
2.2021年1月21日、こちらの捕虫嚢の赤ちゃんも蓋が半分程しか無い
3.2021年2月3日、左写真の捕虫嚢が完成した様子
4.こちらは2021年2月10日に撮ったもので、左写真の捕虫嚢のこの時
  点での様子。色合いがやや濃くなり、リップのストライプが結構目立つよ
  うになってきた

1.こちらから二枚は2021年7月6日に撮ったもので、こちらは地際から
  漸く腋芽が発生してきたところ
2.主茎に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
3.2021年8月3日、左写真の捕虫嚢の赤ちゃんが完成した様子
4.2021年8月18日、この時点での最新の捕虫嚢。色合いがボチボチ薄
  くなってきている様だ
5.2021年8月23日、やっと地際から発生した腋芽に着いた超ロアー。
  その割には色合いは薄く一寸slenderである
6.2021年10月4日、地際から発生した腋芽に着いたロアー。僅かなが
  らポチャッとした雰囲気になり柄、色合いも少し濃くなってきた感じ

1.2021年11月4日、地際から発生した腋芽に着いたロアー。蓋が開い
  たばかりでリップは完成していない。それにこの捕虫嚢も蓋が異常に小さ
  い
2.2021年11月21日、こちらは主茎に着いたロアー。こちらも蓋が開
  いたばかりでリップは未だ完成していない。色合いは薄く蓋も異常に小さ
  い
3.こちらから四枚は2022年1月9日に撮ったもので、こちらは地際から
  発生した腋芽に着いた最新の捕虫嚢。色合い柄はボチボチであるが蓋は完
  全に欠損している様である
4.地際から発生した腋芽に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。蓋は僅か
  に大きくなる雰囲気だ
5.主茎に着いた最新の捕虫嚢。これも蓋が異常である。まともな蓋の付いた
  捕虫嚢は見られない
6.主茎に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。これも異常に小さな蓋だね
  (^▽^;)

1.こちらから二枚は2022年2月12日に撮ったもので、こちらは現主茎
  に着いた一つ前の捕虫嚢(左)と最新の捕虫嚢(右)
2.地際から発生した腋芽が少し生長した枝に着いた最新の捕虫嚢
3.2022年3月29日、蓋が開いて間もない最新の捕虫嚢。とは云っても
  殆ど蓋は無いに等しいが(^_^;)
4.2022年8月16日、地際から発生した腋芽が少し生長した枝に着いた
  最新の捕虫嚢だが、出来てある程度経っている感じだ
5.2022年12月31日、現主茎に着いた最新の捕虫嚢で、完成して間も
  ないもの
6.こちらは2023年1月27日に撮ったもので、左写真の捕虫嚢が完成し
  て少し経ったもの。何れの捕虫嚢も蓋が殆ど生長していないね(^^;

1.こちらから二枚は2023年7月4日に撮ったもので、こちらは一つ前に
  着いた捕虫嚢。相変わらず蓋が異常に小さい(^_^;)
2.こちらは左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。これは蓋の痕跡さえ
  認められない(;^ω^)
3.こちらから二枚は2023年9月21日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での最新の捕虫嚢。何と河豚に変~身(*^。^*)
4.左写真の捕虫嚢の次に生長してきた最新の捕虫嚢の赤ちゃん。形は何とか
  まともになったが、相変わらず蓋はまともに形成されない様だ
5.こちらから二枚は2023年10月7日に撮ったもので、こちらは左から
  三枚目写真の捕虫嚢のその後。殆ど変化はないがリップだけ赤く色付いた
  感じ
6.こちらは左から四枚目写真の捕虫嚢の赤ちゃんのその後。形はまともにな
  ったが蓋は5mm程度しかないよ~(^^ゞ

1.2024年1月4日、徒長枝に着いた最新の捕虫嚢だが、相変わらず蓋が
  めっちゃ小さい状態になっている
2.2024年5月2日、徒長枝に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃんだが
  完全に蓋が欠損している様だ( ;∀;)
3.此方から二枚は本日2024年5月18日に撮ったもので、こちらは一つ
  前に着いた捕虫嚢。左端写真の捕虫嚢のその後の様子。結構長持ちしてい
  る様である
4.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢で、左から二枚目写真のその後
  やはり完全に蓋が無い(;^ω^)

 

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